千葉大学 新技術説明会
K
医薬・バイオ
基調講演 脳梗塞マーカー及び脳機能改善薬の開発
10:30〜11:10
大学院薬学研究院
教授 五十嵐 一衛
http://www.p.chiba-u.ac.jp/lab/rinka/index.html
病態生化学研究室

脳梗塞マーカー
技術概要
脳梗塞患者の重症度と相関のあるバイオマーカーを見出し、脳梗塞患者の診断、予知方法を開発した。
従来技術・競合技術との比較
現在脳梗塞の診断にはCTやMRI等の画像診断が用いられているが、早期発見、予知を目的としたバイオマーカーは存在しない。
技術の特徴
症状は発症していないが既に梗塞が出来始めている「無症候性脳梗塞」の予知が約75%の精度で可能。既に脳梗塞を発症している患者は約85%の精度で検出。
想定される用途
人間ドック、健康診断等における脳梗塞予知
医療施設の臨床検査部における脳梗塞診断



脳機能改善薬
技術概要
脳の異常興奮を抑えることのできる薬剤を新規に開発した。現在までに動物実験において良好な結果を示している。

従来技術・競合技術との比較
脳機能に重要な働きを示すN-メチル-D-アスパラギン酸(NMDA)受容体に作用する薬剤は現在メマンチンのみである。我々の化合物は動物実験においてメマンチンの効果を超えている。
技術の特徴
動物実験において、メマンチンを超えるブロック作用を示し、副作用が低い。
想定される用途
認知症治療薬
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1
医薬・バイオ
アレルギー治療候補薬としてのクマリン化合物
11:10〜11:35
大学院薬学研究院 分子創薬科学部門
教授 石川 勉
http://www.p.chiba-u.ac.jp/lab/rinka/index.html

技術概要
アレルギー性気道炎、関節炎、血管炎、膵β細胞の自己破壊、臓器移植時の同種移植片急性拒絶反応など数々の炎症疾患を抑制することを可能にする、誘導型一酸化窒素合成酵素 (iNOS) 阻害活性を有するクマリン化合物を発見した。

従来技術・競合技術との比較
健康食品として市販されているウコンの主成分はクルクミンで、iNOS 阻害活性を示すことで有名である。今回我々が発見したクマリン化合物はそのクルクミンよりも強い阻害活性を示し、構造変換が容易な単純な構造を持つ。
技術の特徴
クマリン化合物
iNOS 阻害活性
アレルギー治療候補薬
想定される用途
抗炎症薬
花粉症治療薬
アトピー治療薬
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2
医薬・バイオ
関節痛を治すアオヤギ由来コンドロイチン硫酸の発見
11:35〜12:00
大学院薬学研究院 分子創薬科学講座
教授 戸井田 敏彦

技術概要
千葉県特産アオヤギ貝腸から新しいコンドロイチン硫酸を発見し、効率よく抽出することに成功した。このコンドロイチン硫酸はヒザ痛の治療効果が期待されている特殊な構造を多く含み、機能性食品・医薬品シーズとして期待されている。

従来技術・競合技術との比較
サメ軟骨などから抽出したコンドロイチン硫酸が医薬品、機能性食品として市販されているが、アオヤギ由来コンドロイチン硫酸は従来品とまったく構造が異なり、ヒトに対する様々な作用が大きいことが判明している。
技術の特徴
産業廃棄物であるアオヤギの貝腸を原料にしている。
コンドロイチン硫酸の構造が新規であり、高い薬理作用が期待できる。
簡単な抽出操作でコンドロイチン硫酸を単離できる。
想定される用途
医薬品原料として供給
機能性食品原料として供給
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3
医薬・バイオ
遺伝子機能及び薬物分子作用機序の網羅的解析方法
13:10〜13:35
大学院薬学研究院医学研究院 遺伝子生化学
助教授 日和佐 隆樹
http://www.m.chiba-u.ac.jp/class/seika1/

技術概要
これまで約200種類の遺伝子導入細胞につき約90種類の薬剤に対する薬剤感受性を調べた結果、導入遺伝子に対応した薬剤感受性パターンがあることを発見した。逆に考えれば、薬剤感受性パターンを調べれば導入遺伝子を同定できる。本方法(DSPA)は遺伝子変化や薬物処理によって生じる細胞内の分子変化を薬剤感受性パターン解析により解明するものである。

従来技術・競合技術との比較
遺伝子機能解析法としては培養細胞に対象遺伝子を導入して発現させるトランスフェクション法がよく用いられているが、せっかく遺伝子を導入しても、そこに生じている分子変化を検出するのは容易ではなかった。本方法により初めて網羅的且つ簡便に解析することが可能になった。
技術の特徴
細胞内の分子変化を網羅的に解析する。
方法が簡便で容易である。
特殊な機器を必要とせず、低コストである。
想定される用途
遺伝子病の原因遺伝子の機能解析により発症メカニズムを解明する。
新規治療薬の作用機序の解明、及び標的分子の同定。
環境汚染物質、食品添加物、及び遺伝子組換え食品等のリスク評価。
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4
医薬・バイオ
超音波による血栓症の定量診断システムの開発
13:35〜14:00
工学部 情報画像工学科
助手 山口 匡
http://www.cfme.chiba-u.jp/~hlab/

技術概要
体内の様々な部位において発生した血栓が心臓を流れる様子を、超音波診断装置と複数の信号処理技術を用いて観測・定量評価し、肺塞栓症などの予防や処置の精度向上を実現するための発明である。

従来技術・競合技術との比較
従来の超音波診断は目視によるモニタリングを行うに過ぎないが、本手法は高速かつ高精度に心房の形状(容積)を自動認識可能であり、かつ血栓情報を抽出することで流量を定量化することができる。さらに、流れの様子をフローベクトルとして観測可能であり、血栓や気泡などの弁別するための手段となり得る。
技術の特徴
血栓流量の数量化が可能
高速なモニタリングが可能
血栓の流れを観測可能
想定される用途
肺血栓症の予防診断(下肢手術時のモニタリングなど)
血液抗凝固剤・融解剤の投薬量の決定
脳梗塞の予防診断
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5
情報
時間周波数領域解析による映像音声ずれの計測方式
14:00〜14:25
工学部 都市環境システム学科
教授 池田 宏明
http://mms.hike.tu.chiba-u.jp/kansei/

技術概要
映像フレームデータの時間的な変化及び音声データの時間的な変化に、それぞれ、短時間フーリエ変換を施して得られる周波数成分の時間的な変化に相互相関を取る。その相互相関係数を最大にする時間偏移からずれ時間を計測する。

従来技術・競合技術との比較
従来は、映像フレームデータの時間的な変化及び音声データの時間的な変化を直接用いて、時間振幅領域での相互関係からズレ時間を推定していたが、不要信号やノイズの影響により必ずしも成功裏に映像音声ずれ時間が求められなかった。
技術の特徴
時間周波数領域での解析による不要周波数成分の除去
音声パワーペクトラムの時間推移と映像フレームの変化のパワーペクトラムの時間推移の相互相関
計測時間ずれ量による音声データ遅延量の制御の基づく映像音声の同期の確立
想定される用途
デジタルテレビジョンのプログラムの生成・編集・伝送・再現での映像音声の同期
ワンセグなど携帯端末へのビデオプログラムの生成・編集・伝送・再現での映像音声の同期
DVDなど蓄積メディアにおける映像音声の同期の保証
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6
情報
広波長帯域・超高速な2光子吸収型全光スイッチ
14:25〜14:50
工学部 電子機械工学科
助手 坂東 弘之

技術概要
本技術は、1Tbit/s以上の超高速光通信における全光スイッチを実現するための、2光子吸収を利用した技術である。本技術により、光通信波長帯において200nm以上の広波長域にて1ps以下の応答が得られる。

従来技術・競合技術との比較
従来技術では得られなかった、200nm以上の広波長帯域にて1ps以下の応答速度が、光通信波長帯にて1つの素子で得られる。さらに、導波路型デバイスでも偏波無依存であり、試料作製やデバイス作製についての条件も緩く作製が容易である。
技術の特徴
広波長帯域性と超高速応答性を同時に兼ね備えている。
偏波無依存。
試料・デバイス作製が容易。
想定される用途
全光スイッチ、光ゲートスイッチ
光変調器
光サンプリング
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7
材料
生体物質の光シス−トランス異性化反応によるソフトな光パターニング
15:00〜15:25
工学部 情報画像工学科
助教授 高原 茂

技術概要
ビリルビン誘導体を感光性薄膜とすることで、薄膜中に反応性の高いラジカルや酸、塩基など発生する光開始剤を特に必要とせず、水および希薄なアルカリ溶液によって露光した部分の溶解性が向上し、パターン形成ができる。これにより温和な反応条件下、生体物質に親和性がある薄膜の光パターニングへの展開が可能である。

従来技術・競合技術との比較
従来の光パターニング材料は、光ラジカル発生剤や光酸発生剤、光塩基発生剤を用い、ラジカルや酸、塩基など化学的活性種を生成させ、モノマーの重合反応など共有結合の形成や開裂により、感光性樹脂材料の現像液に対する溶解度差を得るものであった。
技術の特徴
生体内に存在する物質であるビリルビン薄膜による光パターニング。
薄膜中に従来技術のような反応性の高いラジカルや酸、塩基など発生しない。
現像プロセスはとても弱いアルカリ水溶液で可能であり、環境負荷が小さい。
想定される用途
細胞培養足場材料のパターニング材料
バイオセンサーやバイオチップ用のパターニング材料
環境調和が要求される光パターニングプロセス
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8
材料
有機透明導電体フィルムの可能性とその新規製造技術
15:25〜15:50
工学部 情報画像工学科
教授 星野 勝義
http://hoshino-nanoelectrochem.tp.chiba-u.jp/

技術概要
導電性ポリマーフィルムと金属の固相電池反応で形成される新しい有機/無機ハイブリッドフィルムの中に、白色透明度が極めて高く、かつ(現時点では)十分ではないにせよ電気伝導性を有する新しい有機透明導電体フィルムの候補材料が見出された。

従来技術・競合技術との比較
有機透明導電性材料の開発は急務であるが、未だにその有力候補はない。有色の導電性ポリマーやカーボンブラックを分散したポリマーを極薄膜化して用いる技術は提案されているが、本質的に有色である。本技術は、本質的に白色透明性を持つ有機伝導体を開発することを目的とする。
技術の特徴
白色透明性と電気伝導性を兼ね備える新規有機材料の候補(電気伝導性のさらなる向上に課題)
電池反応を利用する簡便な製造方法
システム・プロセスとも国内外に類似例無し
想定される用途
ディスプレイに対する電圧印加や電流注入目的の電極
太陽電池パネル面の電圧印加や電流注入目的の電極
二次元情報入力装置であるタッチパネル
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9
材料
電導性に優れる多孔性ナノカーボン含有ポリマー
15:50〜16:15
理学部 化学科
教授 金子 克美
http://pchem2.s.chiba-u.ac.jp/jpn/index.html
(金子研究室ホームページ)

技術概要
電気伝導性および触媒のキャリヤーとして有望な単層カーボンナノホーン(SWCNH)を、細孔性のアエロジェルフィルムに含有させ、良電気伝導性でありながらナノ細孔を有するナノカーボンの特徴を有するポリマーを作成する技術。

従来技術・競合技術との比較
ナノカーボンとポリマーのコンポジット作成技術は既に知られており、ナノカーボンの電気伝導性の特徴を一定程度有しているが、ナノカーボン固有のナノ細孔性を失っている。本技術はナノ細孔性を保持している。
技術の特徴
半導体程度の電気伝導性を示す物質。
ナノ細孔性による分子、イオンの吸着、検出、分離機能を有する物質。
ナノカーボンを厚膜、モノリスなどハンドリングのよい形状にできる。
想定される用途
電極
センサー
触媒
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10
材料
センサ・アクチュエータ機能等を有するスマート機械材料
16:15〜16:40
工学部 電子機械工学科
助教授 浅沼 博
http://www.eng.chiba-u.ac.jp/a_13.html

技術概要
センサ・アクチュエータ機能等を有する軽量機械材料を開発した。その独創性は、「競合する複数の機械材料を敢えて複合化することにより、温存されるそれらの長所のみならず、矛盾により発生する短所をも機能として積極利用する」という設計概念にある。

従来技術・競合技術との比較
本材料のような高精度アクチュエータ機能等を有する軽量機械材料は世界に類が無い。本材料により、従来の複雑な機械システムが極めて単純化でき、小型・軽量化、省エネ、さらには振動・騒音や摩耗等の問題解決が可能である。
技術の特徴
軽量機械材料のみでセンサ・アクチュエータ等の有用な機能を発現
単純な原理・材料でそれら機能を発現可能なため機械システムのコンパクト化等に貢献
アルミニウム系材料、チタン系材料、炭素繊維強化プラスチック等、種々材料の組合せにより実現
想定される用途
温度調節等の目的で自動的に開閉する扉やバルブなど
宇宙構造物、無人機、タービンブレードなど
その他、老人介護用ベッドなど、多様な分野で利用可能
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S
特別講演 ロボット共同研究にみる千葉大学と産技研の連携活動
16:40〜17:00
千葉県産業支援技術研究所 プロジェクト推進部 プロジェクト推進室
研究員 石井 源一
http://www.pref.chiba.jp/syozoku/f_sanken/

技術概要
千葉県は産学官共同研究等を通じてものづくり産業の高度化を推進しています。千葉大と県産業支援技術研究所との双腕ロボット共同研究事例を中心に連携活動の紹介、補助金などの支援策を説明します。

従来技術・競合技術との比較
近年の連携気運の高まりに伴い大学と県の連携もより緊密なものへシフトしています。
事例では、従来の産業用ロボット等では想定した対象物に最適制御を行うものですが、本ロボットは対象物の質量同定を瞬時に行い最適制御を行います。
技術の特徴
未知質量対象物や重量変化を伴う対象を最適制御することができます。
千葉大(産学連携・知的財産機構)と産技研で定期的な情報交換会を実施しています。
千葉県から千葉大へ職員を研修生として派遣しており、人的つながりを強化しています。
想定される用途
液体を注ぐなど対象物の重量変化を伴う作業を行うロボット
対象物が多品種となる建築作業などを行うロボット
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質問・相談コーナー
新技術説明会では、各新技術の説明後に質疑応答の時間を設けていません。ご質問・ご相談については各説明個別の<質問・相談コーナー>を別室として用意していますのでこちらでお願いします。<質問・相談コーナー>は当日随時受け付けていますので、是非ご活用下さい。
展示
当日発表以外の千葉大学の技術シーズのパネル展示、特許シーズ集の無料配布を行います。また、本年6月完成予定のインキュベーション施設[医・薬学部亥鼻キャンパス内(千葉市)]など産学連携の取り組みをパネル紹介します。科学技術振興機構では、J-STORE、JDreamUなど、各種データベースのデモや、大学の技術シーズが一括して検索できるe-seeds.jp<技術シーズ統合検索システム>のデモを行いますので是非お立ち寄り下さい。


情報交換会  (17:15〜18:45、会費:1,000円)

交流会には、発表者を含め、産学連携担当教員・スタッフが多数参加しますので、グラス片手に、公式の場では出来ない情報交換にご活用下さい。

技術内容・連携について

千葉大学 産学連携・知的財産機構
tel:043-290-3565
fax:043-290-3519
mail ccrcu@faculty.chiba-u.jp
URL:http://www.ccr.chiba-u.jp/