
CXCL16は、リンパ球遊走活性を有する特異的な膜結合型ケモカインである。大腸癌組織を免疫組織染色により検討を行った結果、CXCL16の発現は、58例中、43例(74%)が認められた。更に、CXCL16陽性群においてがん周囲の浸潤CD4T、CD8Tリンパ球が陰性群に比べ有意に増加していた。最終的に両群間の予後を比較するとCXCL16陽性群は予後良好であった。

大腸がんにおけるがん部と非がん粘膜部位での発現の差を指標に見出された新規タンパク質CXCL16は、免疫染色においても、がん部に限局した染色性を示し、その発現とリンパ球浸潤との相関性を見出した。また、その強発現群が予後良好であり、予後マーカーとしての有用性が明らかとなった。