北陸四大学発 新技術説明会
1
自己修復性能を示す新規高分子材料
10:30〜11:00
北陸先端科学技術大学院大学 マテリアルサイエンス研究科 機能科学専攻
助教授 山口 政之
http://www.jaist.ac.jp/ms/labs/yamaguchi

技術概要
傷を受けたり切断されても、破断/切断面を接合することで再び元の形状に戻る自己修復性高分子材料の分子設計指針を示す。

従来技術・競合技術との比較
学術論文では、マイクロカプセル法(マイクロカプセルに治癒剤を封入し、高分子材料に分散)が自己修復性高分子材料として知られている。これとはまったく異なる原理で自己修復性能を示すため、治癒剤封入などの操作を必要としない。
技術の特徴
物理的に完全に切断されても自己修復性を示す。
本質的にポリマー種の限定を受けない。
自己修復に要する時間が短い。
想定される用途
塗料、壁材、各種表皮材
光学用透明プラスチック材料
バイオマテリアル
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2
表面硬度・焼き付け硬化特性を改善した6000系アルミ合金
11:00〜11:30
富山大学 大学院理工学研究部(工学領域) ナノ・新機能材料学域
ナノマテリアル・システムデザイン学系材料組織制御工学講座
助教授 松田 健二
http://www3.u-toyama.ac.jp/nanostr/home.htm

技術概要
6000系アルミニウム合金(Al-Mg-Si)の中間相のSi原子をGeに置換して、母相と整合性の良い中間相を析出した合金化する事で、時効硬化速度を短縮し且つ硬度を向上させた。

従来技術・競合技術との比較
従来6000系アルミニウム合金においては、焼き付け塗装時の温度を利用してベークハード工程で硬度・強度を向上させる手法が採られていたが、焼き付け温度が高いため十分な硬度を得ることができなかったが、本技術により解決された。
技術の特徴
アルミ母材との優れた整合性により、従来硬化に寄与しなかった大きな析出物も硬度向上に寄与。
優れた整合性による、時効硬化速度の向上による工程時間の短縮を可能とした。
Al-Mg合金との3元系固溶体は工業的に従来の6000系アルミ合金と同様に扱える。
想定される用途
自動車用部材、エンジン周りなど比較的高温に晒される所にも使用できる。
アルミ並の軽量・コストで強度・硬度向上を要求する部材への応用。
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3
イオン伝導体を介して対向した光触媒から成る太陽電池
11:30〜12:00
富山大学 大学院理工学研究部(工学領域) 物質生命システム工学科・応用化学
教授 蓮覚寺 聖一

技術概要
電子伝導性を有する二酸化チタンにマンガン、すずをドープした電極を用い、その間にゲル型電解質、あるいはイオン交換樹脂を用いることで、低コスト・長寿命の光触媒型太陽電池を作り出した。

従来技術・競合技術との比較
従来の太陽光発電セルとしてあるSi結晶型の太陽電池は効率は高いがコストが高い。またグレッツェル等の色素増感型太陽電池は耐久性・電解液の密封が困難で実用性が低い。本発明はこれらの問題を解決した。
技術の特徴
異種化合物半導体の接合は困難であったが、電解質を介することで間接的な接合を実現させた。
光触媒能力の異なる半導体の組合せで光発電が可能となった。
光触媒活性の高いTi-Sn酸化物と低いTi-Ir酸化物の組合せで50μA/cm2を発現した。
想定される用途
低コストな大規模光発電セルとしての製品化。
可視光光触媒が開発されるか、無機色素増感が達成されるとこのシステムは効率が更に向上する。
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4
水中のホルムアルデヒド濃度の高感度簡易目視測定法
13:10〜13:40
富山大学 大学院理工学教育部(理学領域) 生物圏環境科学科・環境化学計測
教授 田口 茂
http//toyama.ac.jp/env/keisoku1/index.html

技術概要
新たに水道水基準項目に入った、シックハウス症候群の原因物質で、また、発ガン性有害化学物質として問題視されているホルムアルデヒドを基準値である 0.08 ppm の低濃度でも簡便に目視によって測定できる方法の発明。

従来技術・競合技術との比較
現在広く用いられているGC−MS法は装置が高価で、測定に熟練と長時間を要する。本発明法により、試料水に試薬類を決められた手順で添加する事で、熟練の無い者でもホルムアルデヒドの濃度を簡便かつ迅速に目視によって測定できる。
技術の特徴
水道水の水質基準(0.08ppm)レベルの濃度を容易に測定できる感度である。
操作が迅速(30分以内)かつ簡便で熟練を要しない。
測定が安価(1サンプル100円以下)である。
想定される用途
新水道水対応の水質検査用簡易キット
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5
シリコン半導体を用いた低被ばくのX線撮像装置と単色X線発生装置
13:40〜14:10
富山大学 大学院・医学薬学研究部 物理学専攻
助教授 吉田 勝一
http://www.toyama-mpu.ac.jp/la/physics/yoshida.htm

技術概要
素粒子実験用に開発されたシリコン・ストリップ検出器と薄い金属板(コリメータ)を層状に積み重ねたX線撮像装置である。X線光子を一個一個検出でき、全反射を利用することでコリメータでロスするX線もほとんどない。単色X線は、1次・2次ターゲットの形状の工夫等で強度を高めることができる。

従来技術・競合技術との比較
X線CT等で用いられているシンチレータ+フォトダイオードに比べるとS/N比は約20倍である。従来装置では避けることのできないコリメータによる透過X線のロスをほぼゼロにでき、散乱X線の除去能力も格段に優れている。単色X線の強度は、ターゲットの形状等の工夫により2倍近くにできる。
技術の特徴
X線光子を1個1個検出できる。
コリメータによる透過X線のロスがほとんどなく、散乱X線の除去能力が高い。
1次・2次ターゲットの形状等の工夫で単色X線の強度を2倍近くにできる。
想定される用途
X線CT装置
X線TV装置
単純X線撮影装置
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6
リンパ球誘導タンパク質ケモカインCXCL16のがんマーカーとしての有用性
14:10〜14:40
富山大学 和漢医薬学総合研究所 病態生化学分野
助手 小泉 桂一
http://www.toyama-mpu.ac.jp/riw/pb/index-j.html

技術概要
CXCL16は、リンパ球遊走活性を有する特異的な膜結合型ケモカインである。大腸癌組織を免疫組織染色により検討を行った結果、CXCL16の発現は、58例中、43例(74%)が認められた。更に、CXCL16陽性群においてがん周囲の浸潤CD4T、CD8Tリンパ球が陰性群に比べ有意に増加していた。最終的に両群間の予後を比較するとCXCL16陽性群は予後良好であった。

従来技術・競合技術との比較
大腸がんにおけるがん部と非がん粘膜部位での発現の差を指標に見出された新規タンパク質CXCL16は、免疫染色においても、がん部に限局した染色性を示し、その発現とリンパ球浸潤との相関性を見出した。また、その強発現群が予後良好であり、予後マーカーとしての有用性が明らかとなった。
技術の特徴
前がん病変のアデノーマにおいてもCXCL16の発現が強く確認できることから、早期のがんマーカーとなり得る。
浸潤リンパ球によるがん病態の改善の指標となる。
新規大腸癌の予後因子となり得る。
想定される用途
免疫染色による大腸癌の病理学診断
血液中の遊離型CXCL16測定に基づくがんの早期発見・治療システム
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7
金属ゲート型ケミカルCCDを用いる酸化還元物質センサおよび新型酵素センサ
14:50〜15:20
富山大学 大学院理工学研究部(工学領域) 物質生命システム工学科
教授 篠原 寛明
http://epic.eng.toyama-u.ac.jp/~matlife/bio/lab/bio1/shino.html

技術概要
ケミカル電荷結合素子のゲート部に、金膜などの導電性膜を形成する事で、液中・気体中の酸化還元物質と導電性物質との電子授受を、高感度に検出できる技術を開発した。また酸化還元酵素の基質を迅速に感度良く検出する方法を開発した。

従来技術・競合技術との比較
従来は酸化還元物質と導電性材料間の電子授受は、電極電位もしくは表面抵抗測定によってなされたが、感度が低かった。本発明は電子授受を導電性膜の容量変化をCCDやFETなどの半導体増幅原理を使用し大幅に改善した。
技術の特徴
酸化還元酵素反応を、金薄膜と酵素間の間接または直接電子移動により測定できる。
従来問題であった金ゲートのドリフト現象を、酸化還元物質の添加により解決した。
従来問題であった金ゲートのドリフト現象を、逆転の発想で酸化還元物質の定量に利用した。
想定される用途
ケミカルCCDを使った酸化還元物質(液体および気体)の検出センサーへの応用
バイオエレクトロニクス酵素センサーへの応用
バイオエレクトロニクス素子・スイッチなどへの応用
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8
高効率な生体関連物質定量への安定同位元素化合物利用技術
15:20〜15:50
北陸先端科学技術大学院大学 マテリアルサイエンス研究科 機能科学専攻
教授 辻本 和雄
http://www.jaist.ac.jp/ms/labs/ttl/KT/tujimoto-home.html

技術概要
安定同位体を使って生体物質を定性・定量するには高感度、高精度の質量分析装置を利用するのが高効率的である。安全性、ノイズ減少、構造情報、微量定量などにおいて優位性を持つ技術である。

従来技術・競合技術との比較
現在、生体物質の検出には抗体を使ったバイオセンサーがよく知られているが、分子情報が得られない欠点がある。本手法はその点をカバーでき、生体にも適用できる安全性を有する。
技術の特徴
微量試料で高純度の情報が得られる。
酸化蛋白質の酸化アミノ酸の決定
酸化蛋白質の定量
想定される用途
化学物質混合物のカルボニル化合物のピコモル定性・定量
酸化ストレスにおけるプロテオミックス研究
細胞、組織での酸化における分子情報に基づく診断
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9
食の安全を指向したバイオセンサー関連技術
15:50〜16:20
北陸先端科学技術大学院大学 マテリアルサイエンス研究科 機能科学専攻
教授 民谷 栄一
http://www.jaist.ac.jp/ms/labs/tamiya/

技術概要
食の安全のための残留農薬検出方法、食品リサイクルを趣向した残渣からつくられる堆肥の品質評価法および多方面で要求のある迅速な検出が可能な免疫センサ。

従来技術・競合技術との比較
バイオセンサ技術を用い、被検物質の簡便かつ迅速な検出および測定を実現する。食の生産現場に加え医療現場、工場生産ラインでの要求に応える。
技術の特徴
堆肥の完熟度を簡便に判定する。
食品中の残留農薬を簡便に検出する。
タンパク質の凝集を測定する新しい方法。
想定される用途
堆肥の完熟度測定センサを含む堆肥の評価システム
農薬検出キット及び農薬検出ストリップ
光学系を利用しないタンパク質凝集の分析方法
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交流会
新技術の説明のほか、各大学の産学連携への取り組みや当日発表シーズ以外の紹介をパネル展示やパンフレットで紹介します。また、科学技術振興機構のJ−STORE、JDreamUなど、各種データベースのデモや、大学の技術シーズが一括して検索できる e-seeds.jp <技術シーズ統合検索システム>のデモを行いますので是非お立ち寄り下さい。

技術内容・ライセンスについて

富山大学
地域共同研究センター
tel 076-445-6942
fax 076-445-6939
mail sangyou@adm.toyama-u.ac.jp
URL http://www.u-toyama.ac.jp/jp/
 
富山県立大学
地域連携センター
tel 0766-56-0604
fax 0766-56-0391
mail renkei@pu-toyama.ac.jp
URL http://www.pu-toyama.ac.jp/

北陸先端科学技術大学院大学
先端科学技術研究調査センター
tel 0761-51-1070
fax 0761-51-1944
mail ricenter@jaist.ac.jp
URL http://www.jaist.ac.jp/index-j2.shtml
 
石川県立大学
総務課総務管理係
tel 076-227-7220
fax 076-227-7410
mail s-yosi@ishikawa-pu.ac.jp
URL http://www.pref.ishikawa.jp/ishikawa-pu/
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