岩手大学 新技術説明会
1

リサイクル可能なミミズ糞土炭化物の利用
10:30〜11:00
岩手大学 地域連携推進センター
客員教授 首藤 文榮

技術概要
ミミズ糞土を窒素ガス雰囲気で温度を変えながら炭化し、生および乾燥糞土にはない細孔構造を形成することにより、吸着性の異なる粒炭を製造する。粒炭は、濾過材、脱臭剤などの新しい素材として利用できる。

従来技術・競合技術との比較
炭化の一般的な技術は既に確立されている。これは、ミミズ糞土の特徴を利用した炭化技術である。粒炭は、比較的大型の細孔を持ち、既存の活性炭より、大きい分子量の化学物質をよく吸着するのが特徴である。
技術の特徴
使用後の粒炭は、再度ミミズの飼料として利用できる。
想定される用途
汚水濾過材
家畜飼料添加材(整腸剤)
肥料、燃料、脱臭剤
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2
食品 医療
天然有機化合物の機能性食品や医薬品への展開
11:00〜11:30
岩手大学 農学部 農業生命科学科
助教授 木村 賢一

技術概要
癌、2型糖尿病、アレルギーなどの病気の分子レベルのスクリーニング系を用い、食材、植物、微生物などの天然資源から機能性物質を見出し、その構造と活性の研究により、物質を基盤とした機能性食品や医薬品としての開発をめざす。その中には、一部有機合成化合物も含まれる。

従来技術・競合技術との比較
従来、機能性が良く知られていなかった各種天然資源や有機合成化合物から、構造や活性的に新規な化合物を見出し、その物質自体の付加価値や、その物質が含まれる天然資源の付加価値を高めることにより、差別化された商品へと結びつける。
技術の特徴
山菜のシドケ(モミジガサ)からのエンドパーオキサイド
子のう菌からのAnthracobic acid
有機合成化合物(イミダゾ[1,5-a]ピリジン化合物)
想定される用途
特定保健用食品を代表とする機能性食品の開発(サプリメントを含む)
医薬品の母格としての利用
研究用試薬としての開発
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3
医療
昆虫生産物による医薬品・栄養素材候補物質の開発
11:30〜12:00
岩手大学 農学部 農業生命科学科
教授 鈴木 幸一

技術概要
昆虫生産物またはその関連化合物から新規の生理活性物質を同定し、遺伝子を決定している。その中に細胞増殖休止活性、免疫賦活活性、抗菌活性、神経伝達遮断活性を有する医薬品候補のリード化合物を提供する。

従来技術・競合技術との比較
国外においては天然物由来のペプチドの応用開発が展開されているが、わが国では昆虫由来のペプチドを含めて大幅に立ち遅れており国際的競争が懸念される中で、その先端的な役割を担う。
技術の特徴
免疫賦活活性
抗微生物活性
想定される用途
栄養素材
神経薬理試薬
抗微生物剤
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4
バイオ
ネコ尿の臭い生成メカニズムの解明と尿臭防止法の開発
13:40〜14:10
岩手大学 農学部 農業生命科学科
助教授 山下 哲郎

技術概要
ネコの尿に大量に存在している「コーキシン」というタンパク質がフェリニンという化合物を作り出す酵素として働くことを明らかにした。フェリニンがさらに分解して生じる化合物がネコに特有な尿臭の原因物質の元になることが判明した。

従来技術・競合技術との比較
本研究により、ネコの尿臭の原因となる化合物の生成にコーキシンが関与することが明らかになり、尿臭の原因物質の特定に至った。この知見をもとに、ネコ尿臭の発生を防ぐような画期的な方法を開発することが可能になると考えられる。
技術の特徴
尿臭の元となる化合物の生産をストップ
臭い物質の特定による効果的な脱臭方法の開発
想定される用途
ネコトイレ用の消臭剤
ネコ尿の臭いを消す経口薬
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5
化学
トリアジンジチオールの多面的有効利用
14:10〜14:40
岩手大学 工学部 応用化学科
教授 森 邦夫

技術概要
トリアジンジチオールは他の化合物にない特性を多々有している。係る多くの特性を多面的に利用する。

従来技術・競合技術との比較
トリアジンジチオールは2層間に分子サイズで介在することが可能である。これは従来技術では見いだされていない化合物の特徴である。このような特性を利用することにより、種々の製造工程の簡素化、生産効率化等が図れる。
技術の特徴
高い競争力、広範な応用範囲、立体配線可能を持つ21世紀型イノベーションスタイルの次世代プリント回路配線基盤技術である。
高競争力、複雑表面形状対応、昜離型性及び軽量の特性を持つ21世紀型イノベーションスタイルの金型製造技術である。
想定される用途
各種プリント回路配線基板、抵抗体やコンデンサなどの内蔵部品、電磁波シールド基板など
各種樹脂金型、短小軽薄樹脂金型、多数個取プレス金型、機能性レンズ金型、軽量複合体、 気密封止部品など
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6
化学
多色りん光発光結晶の創製制御技術
15:00〜15:30
岩手大学 工学部 応用化学科
助教授 土岐 規仁

技術概要
透過性のある結晶の格子空間に、有機ゲスト分子を配向制御することにより長寿命の室温りん光および新規な多色発光特性を発現する結晶の空間的創製制御技術を開発した。

従来技術・競合技術との比較
これまで、染料を取込む媒体として、シリカゲルを用いた研究が盛んに行われてきた。透明性が高く、均一に分散させることが出来、光学特性の安定化などが期待されていたが、無機固体中の有機分子の光学特性が媒体の環境に影響され、特定の光学特性を発現させることが難しかった。
技術の特徴
広範な応用範囲にわたる、光学製品に応用可能な多色発光結晶の簡易な創製制御技術である。
現在の情報化社会をさらに高度化させるためのデバイスの高速応答と処理や記憶容量のさらなる大容量化。
想定される用途
光学デバイスとして、光制御素子、光受動素子、表示・記録素子など
光システムとして、物理化学量計測、大容量記憶装置など
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7
電気・電子
植物による発熱制御アルゴリズムの有効利用
15:30〜16:00
岩手大学 工学部 電気電子工学科
助教授 長田 洋
http://e4f150.elc.iwate-u.ac.jp/

技術概要
ザゼンソウと呼ばれる植物は、体温と呼んでも良い優れた発熱制御システムを有している。その制御アルゴリズムは、大変シンプルでありながら、生物特有の高いロバスト性などの大変ユニークな特性を示す。今回は、その制御アルゴリズムを用いることで、プラグラムステップ数が少ないにもかかわらず高性能な制御を可能とした応用例を紹介する。

従来技術・競合技術との比較
ザゼンソウ型制御アルゴリズムは、現在最も汎用的に利用されているPID制御アルゴリズムと同等の制御性能(スピード、精度)を示す。また、制御係数が1つだけであることと、さらに係数感度が低いことからチューニングが容易であるという特徴がある。
技術の特徴
PIDと同程度の制御性能
シンプルなプログラムでチューニングが容易
ロバスト性が高い
想定される用途
温度制御装置
その他、従来のPID制御装置の置き換えが可能
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8
電気・電子
磁性木材の実用化に向けての取り組み
16:00〜16:30
岩手大学 工学部 電気電子工学科
教授 岡 英夫
http://www.eng.iwate-u.ac.jp/jp/graduate_school/02/03_03_02.html

技術概要
本技術は、1991年世界で最初に岡研究グループによって考案・開発された磁性木材についてである。この磁性木材とは、木材には本来ない磁気特性を積極的に付与し、木材特有の木質機能と磁気機能の双方を併せ持った木質材である。磁性木材は、木質建材・家具建材など居住空間での幅広い応用が考えられる。ここではこれまで明らかにされた磁性木材の作製法から木質系電波吸収建材ボード開発までの紹介をする。 

従来技術・競合技術との比較
建材用電波吸収体は、主にセラミックスやセメント板などが利用されている。また、情報通信機器用としてプラスチックおよびゴムなどとの複合化された磁性電波吸収体も開発されている。しかし、木質材に手軽に電波吸収機能を付与し、電波吸収機能と木質機能の双方の調和性を有する技術は確立されていない。
技術の特徴
磁性木材は、木質固有の木質機能を損なわずに磁気機能を付与する技術。
電波吸収機能を木質建材に手軽に付与する技術。
想定される用途
木質系磁性電波吸収建材ボード
磁気吸着機能を有する家具材・木質建材
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9
金属
高機能CoCrMo合金の開発 −医療用材料から金型用素材まで−
16:30〜17:00
岩手大学 工学部 福祉システム工学科
助教授 野村 直之
http://www.wel.iwate-u.ac.jp/chiba/

技術概要
生体に対してアレルギー反応を及ぼすNiを含有しないCoCrMo合金を開発し、その医療用材料としての機能および加工性に関する技術について説明する。また、本合金は金型用の素材としての応用が可能である。

従来技術・競合技術との比較
Co合金は、耐摩耗性に優れており、関節用材料として使用されている。従来Co合金にはNiを含有して加工性を確保していたが、これを含まずに強度、耐食性、耐摩耗性を向上させた。
技術の特徴
高強度
高耐食性
非磁性
想定される用途
人工股関節、膝関節
生体内固定用ワイヤー
非磁性金型
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情報交換会  (17:30〜19:00、会費:2,000円)

発表者を始め、産学連携担当教員、コーディネータなどが多数参加しますので、グラスを片手に日ごろ悩んでいることなどについてお気軽にご相談下さい。


質問・相談コーナー
新技術説明会では、各新技術の説明後に質疑応答の時間を設けていません。ご質問・ご相談については各説明個別の<質問・相談コーナー>を別室として用意していますのでこちらでお願いします。<質問・相談コーナー>は当日随時受け付けていますので、是非ご活用ください!
展示
企業の皆様が岩手大学と共同研究する場合に入居可できる企業研究室(インキュベートルーム)を多数備えた産学官連携研究センター(来年度オープン予定)や、全国でもっとも活発な産学官連携組織であるとして平成15年度産学官連携功労者表彰(経済産業大臣表彰)を受賞した「岩手ネットワークシステム(INS)」の活動などについてパネルやパンフレットで紹介します。さらに、岩手県内の9研究機関(2大学、1高専、6研究機関)の研究シーズ173シーズを一冊にとりまとめた研究シーズ集を無料頒布します。

技術内容・ライセンスについて

岩手大学 地域連携推進センター
tel.019-621-6294
mail ccrd-ad@iwate-u.ac.jp
URL:http://www.ccrd.iwate-u.ac.jp/