鳥取・島根発 新技術説明会
 
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医療・健康
内視鏡や腹腔鏡手術に便利な把持クリップ
10:50〜11:20
鳥取大学 医学部 第2内科
医員   植木 賢

技術概要
胃,食道,大腸癌などの内視鏡的粘膜切除術において,“外科医の左手”の役目である切除片の把持・挙上を可能とし、視野の広さを確保する処置具を提供します.“胃内腔”という限られた空間でも左手の役目をする処置具を使用して病変粘膜と筋層を離し,胃穿孔などの偶発症を防ぎます.
従来技術・競合技術との比較
【従来の問題点】胃癌を内視鏡で切除する場合,1本のメスだけで切除するのは難しく,視野の確保が困難で胃穿孔などの危険があること.【解決したポイント】この糸が付いたクリップで癌粘膜を数箇所把持し,糸で自在に吊り上げて視野を確保することにより安全性と確実性を高めた.
技術の特徴
・粘膜把持クリップに糸を付け、クリップの遠隔操作が可能である。
・切除片にクリップを複数個つけることで、切除片を自在に挙上できる。
・内視鏡切除後に切除片をそのまま回収できる。
想定される用途
・消化器内視鏡分野:内視鏡的粘膜切除術、内視鏡的粘膜下層剥離術、大腸ポリープ切除術
・内視鏡外科分野:腹腔鏡下手術

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2
医療・健康
ケロイドを生じない生体に対する皮膚再生剤
11:20〜11:50
鳥取大学 農学部 獣医学科
教授   南 三郎
http://muses.muses.tottori-u.ac.jp/dept/VV/Vetsurg/top.html
技術概要
キチンが創傷治癒促進効果があることは知られているが、皮膚再生に関する情報はなかった。発明者は皮膚再生に関して高分子キチンにはその効果はなく、その構成単糖であるN-アセチル-D-グルコサミン(GlcNAc)にその効果を証明した。
従来技術・競合技術との比較
皮膚上皮細胞の増殖促進剤としてはFGF-7(KGF)が知られているが、極めて高価であり、たんぱく質のため種特異性がある。GlcNAcは糖であるため、免疫反応を起こすことはない。キチンから大量に生産することができる。
技術の特徴
・単糖による直接的な皮膚再生効果
・単糖であることから水溶性基材に簡単に溶解する
・瘢痕を作らない
想定される用途
・創傷治療剤
・皮膚保護剤
・発毛剤
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3
医療・健康
魚ウロコの高分子コラーゲンを高い効率で抽出する技術
11:50〜12:20
鳥取県産業技術センター 食品開発研究所 応用生物科
研究員   高橋 祐介
http://www.toriton.or.jp/~t-sgc/contents07/category-10.html
技術概要
脱ミネラル、非コラーゲンタンパクの除去を行った魚鱗を使用し、酸化剤を含む溶液中にて分子内架橋構造等の分解を行い、その後、酢酸又は塩酸を用いた抽出処理を行う。
従来技術・競合技術との比較
従来の加熱等を用いる方法では、収量の低い抽出方法を繰り返す必要があり、溶液の褐変やコラーゲン分子の分解という問題点があった。この技術により褐変の少ない高分子状態のコラーゲンの抽出が可能となった。
技術の特徴
・コラーゲン抽出の前処理として酸化工程を含む
・ 酸化工程として魚鱗を過酸化水素溶液に浸漬する
・ コラーゲン原料として魚鱗を使用する
想定される用途
・魚鱗他水産物からのコラーゲン生産
・ コラーゲンの脱臭、脱色効果

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ものづくり
超高精度位置決めを実現するハイブリッド型直動案内
13:40〜14:10
鳥取大学 大学院工学研究科 情報生産工学専攻
教授   小幡 文雄
http://www.mech.tottori-u.ac.jp/kankyo/index.html
技術概要
鏡面仕上げした摺動面を有するすべり案内方式の直動案内と転動体を利用したころがり案内方式の直動案内を一体化させた直動案内装置であって、すべり案内の摺動面ところがり案内の転動体に作用する負荷の分担率を簡便に調整できるようにして摩擦係数と摩擦係数の速度依存性の低減を図った高剛性・高振動減衰性直動案内である。
従来技術・競合技術との比較
従来のすべり案内方式の直動案内は、摩擦係数が高く、かつ摺動速度によって摩擦係数が変化するため、送り系の高速化に対応できない。また、多用されているころがり方式直動案内は、低摩擦係数であるが、剛性が低く振動減衰性が悪い。
技術の特徴
・鏡面仕上げした摺動面を有するすべり案内方式直動案内ところがり案内方式直動案内を一体化させている。
・ 摺動面間に供給される潤滑油による潤滑油膜力の作用によって摺動面と転動体に作用する負荷分担率を変更できる。
・ 摺動面間潤滑油膜の負荷容量が不十分な低速度域ではころがり要素が作用して摺動面間の直接接触、摩擦係数の増大を防ぐ。
想定される用途
・重切削対応で高速送り可能な工作機械に搭載する直動案内
・ 高い位置決め精度が要求される精密機械の直動案内
・ 高剛性・高振動減衰性が必要な送り装置の直動案内

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5
ものづくり
新しいタイプの多機能複合材料の開発 −脆性材料の強度と靭性の改善と画期的な電磁波シールド特性―
14:10〜14:40
島根大学 総合理工学部 材料プロセス工学科
教授   和久 芳春

技術概要
セラミックスやガラスなどの脆性材料に偏平延性金属片とナノ金属粒子を複合化し、強度と靭性を同時に改善できる新規複合材料を開発した。この複合材料は画期的な電磁波シールド特性を示すほか、特異なマイクロ加熱特性、抵抗加熱特性を有する。 
従来技術・競合技術との比較
脆性材料(ガラスやセラミックス)に高強度のセラミックス粒子や短繊維の複合化し、強度の向上が図られているが、破壊靱性はほとんど改善できない。本研究では脆性材料に比べ金属材料が桁違いに大きい破壊靱性を示すことに着目し、その機構を利用して強度と靭性の同時改善を試みた。
技術の特徴
・偏平延性金属片と微小金属粒子を複合化して強度と靭性を同時に改善した複合材料。
・ この複合材料は画期的な電磁波シールド特性を有する。
・ この複合材料は従来のセラミックスとほとんど同じ製造法で製造できる。
想定される用途
・情報家電分野における機器開発への応用
・ 電磁波シールド特性を活かした医学・治療機器等の開発
・ 強度と靭性が求められる既存材料の高付加価値化への展開

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ものづくり
簡便かつ迅速なDNA精製法および精製キットの開発
14:40〜15:10
島根県産業技術センター 環境技術グループ
主任研究員   永田 善明
http://www.shimane-iit.jp
技術概要
交換性陽イオンとしてAg+を担持させた沸石(ゼオライト)に、密度勾配遠心後のプラスミドDNA精製溶液を接触させることによって塩化セシウムと臭化エチジウムを同時に除去し、プラスミドDNAのみを得る方法。
従来技術・競合技術との比較
従来は塩化セシウムの除去には透析または希釈とエタノール沈殿の組み合わせ、臭化エチジウムの除去には有機溶媒による抽出というようにそれぞれ除去操作が必要であったが、それら煩雑な操作を全て省略し、短時間で精製プラスミドDNAを得ることができる。
技術の特徴
・塩化セシウムと臭化エチジウムの迅速かつ同時除去が可能。
・ 特殊な担体は使用しない。
想定される用途
・塩化セシウム密度勾配遠心法によって分離したプラスミドDNA溶液からのプラスミドDNA精製。

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材料
ナノデバイス構築用新規材料-ゼオライト巨大結晶-の開発
15:20〜15:50
島根県産業技術センター 環境技術グループ
専門研究員   田島 政弘
http://www.shimane-iit.jp/
技術概要
直径0.6nmの微細な孔が1nm間隔で規則的に配列した構造を持つゼオライト巨大結晶(1〜3mmの大きさ)の製造方法を確立した。このゼオライトの孔は、平滑な面に存在しており様々な物質の「容器」として利用され、電磁気的・光学的な特性を付与できる。将来的には、超高密度メモリーなどの高機能デバイスとして利用できる可能性を秘めている。
従来技術・競合技術との比較
従来技術である、アルミ陽極酸化法やナノインプリント法では、数10nmの孔構造が限界であり、ゼオライトの孔構造は、10〜100倍微細な構造である。
技術の特徴
・サブナノメートルの孔構造が、数mm角の平面に規則的に配列している。
・ ゼオライト結晶構造による孔構造であるため、孔のサイズが揃っている。
・ 水熱合成による自己組織化により製造できるため、複雑な装置が不要。
想定される用途
・有機分子の導入による光スイッチデバイス
・ スピン、磁性素子等による高密度メモリー素子
・ 高選択性センサーデバイス

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8
材料
高強度アルミナ透光材の開発と次世代型高輝度放電ランプへの展開
15:50〜16:20
鳥取大学 工学部 ものづくり教育実践センター
助教   長島 正明
http://www.icee.tottori-u.ac.jp/nagashima/Top-nagashima.html
技術概要
透光性アルミナは、その優れた耐熱性・耐食性により、高圧ナトリウム型の高輝度放電灯(HID)の発光管として利用されている。本研究では、安価な手法により優れた透光性と機械的性質の両立したアルミナ透光材を研究開発し、HIDなど様々な光学材料への応用展開を図ることを目的としている。
従来技術・競合技術との比較
本研究では、アルミナの焼結助剤として新たに微量の酸化マンガン(MnO)を添加することにより、大気雰囲気・低温(1250℃)において、ほぼ完全緻密体が実現され、新たに透光性が発現することを見出している。これは従来の焼結手法と比較して低温・安価なプロセスである。
技術の特徴
・透光性(〜70%)
・ 高強度(〜500MPa)
・ 耐熱性(〜1200℃)
想定される用途
・高輝度放電灯(HID)の発光管
・ 高温用装置などの「のぞき窓」
・ 紫外線カット材
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9
材料
鉛フリーの電子材料の開発
16:20〜16:50
島根大学 教育学部 自然環境教育講座
教授   秋重 幸邦
http://physics.edu.shimane-u.ac.jp
技術概要
圧電材料の多くは,鉛を含むPZT系物質であり,環境への悪影響を考えれば,鉛フリーの代替物質の開発が切望されている。KF添加BaTiO3単結晶(Ba1-xKxTiO3-xFx)において,特定の組成でPZT系材料を凌ぐ高圧電定数,高誘電率を示すことを発見した。
従来技術・競合技術との比較
最も大きな特性が得られるx=0.1付近の三重臨界点近傍では、室温で、圧電定数がd33=300pC/N で誘電率がε=10000と大きい。これは無添加BaTiO3の値(d33=50pC/N、ε=2000)よりはるかに大きく、代表的な圧電材料PZTの値(d33=200pC/N、ε=400)よりも大きい。
技術の特徴
・電荷の過不足はないため酸素欠損のような移動性の点欠陥は存在せず、温度に対し安定である。
・ 単結晶製造時の原材料の混合比によってKFの置換割合の制御が可能であり、置換割合によってTcや圧電定数など制御できる。
・ 1次転移から2次転移に移行する三重臨界点付近で最大の誘電率や圧電定数が得られる(新しい原理に基づく巨大応答)
想定される用途
・鉛フリーの圧電材料、高性能コンデンサ材料としての利用
・ 鉛フリーのセンサー開発への応用
・ 本技術を活用した電子材料の鉛フリー化への応用

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材料
高性能化を目指した熱電変換材料の開発
16:50〜17:20
島根大学 総合理工学部 物質科学科
准教授   北川 裕之
http://www.phys.shimane-u.ac.jp/kitagawa_lab/index.htm
技術概要
熱電変換は、材料に表れる物理現象を利用した環境に優しい熱-電気直接変換技術です。本研究では、スライダーボートを用いた液相成長法により、高性能方向に結晶配向したBi2Te3系熱電材料の作製方法を開発しました。
従来技術・競合技術との比較
Bi2Te3系材料は、異方的な熱電物性を持つため、結晶配向性の制御が高性能化への課題です。焼結材や単結晶材で多くの研究がありますが、簡便な技術で配向性を向上させる技術が望まれています。
技術の特徴
・繰り返し使用可能で簡単な構造の製造装置を用いた技術である
・ 複雑な検査、加工過程を必要としないで、高性能方向に結晶配向した材料が作製できる
・ 得られる材料の形状について任意性が高い
想定される用途
・熱電発電(温度差発電)装置
・ 熱電冷却(電子冷却)装置
・ 本製造装置、作製方法を応用した材料開発

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情報交換会(会費1000円)
17:30〜18:30

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連携・ライセンスについて
鳥取大学 産学・地域連携推進機構 知的財産管理運用部門
tel : 0857-31-6000   fax : 0857-31-5474   mail chiteki@adm.tottori-u.ac.jp
島根大学 産学連携センター 連携企画推進部門
tel : 0852-60-2290   fax : 0852-60-2395   mail crcenter@ipc.shimane-u.ac.jp
鳥取県産業技術センター 企画管理部 企画室
tel : 0857-38-6205   fax : 0857-38-6210   mail tsgckikaku@pref.tottori.jp
島根県産業技術センター 企画調整スタッフ
tel : 0852-60-5141   fax : 0852-60-5144   mail sangisen@pref.shimane.lg.jp