大分大学 新技術説明会
 
1
新たな可変剛性型動吸振器による振動・騒音抑制技術の開発
10:10〜10:40
大分大学 工学部 機械・エネルギーシステム工学科
准教授   劉 孝宏
http://machls.cc.oita-u.ac.jp/kenkyu/kei/ryu.html
技術概要
機械に多く使用されている接触回転を行う系の接触部に周期的なパターンが形成される現象や,ブレーキ鳴きなどのように摩擦に起因した振動現象などに代表される「自励振動系」に対する制振に関する技術.
従来技術・競合技術との比較
従来は,片持ちばりのはり要素の長さを調整するタイプが主流であったが,本技術は,はりの回転角を調整するだけで容易に動吸振器の固有振動数を調整できる.
技術の特徴
・制振対象に動吸振器を装着後も容易に固有振動数が調整できる.
・制振対象の振動数等の情報から,自動的に最も制振効果がある固有振動数に自動調節できる.
・非常にコンパクトな設計が可能である.
想定される用途
・抄紙機、圧延機、繊維機械などの接触回転系の制振対策
・自動車、自転車等のブレーキ等で発生する摩擦振動の完全制振
・ゴム巻きロール等の弾性振動を伴うパターン形成系の制振対策

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2
渦制御ワイヤーを利用して気柱共鳴現象の発生を抑止した熱交換装置
10:40〜11:10
大分大学 工学部 機械・エネルギーシステム工学科
准教授   濱川 洋充
http://machls.cc.oita-u.ac.jp/kenkyu/ryuki/ryuki.html
技術概要
渦制御ワイヤーを用いて,熱交換器の伝熱管群内のカルマン渦の発生を妨害し,熱交換室筐体内の気柱共鳴現象に起因する騒音と振動を低減させた熱交換装置である.
従来技術・競合技術との比較
従来は,主に伝熱管群内にバッフルプレートを挿入して,気柱共鳴現象の発生が抑止されてきた.しかしながら,この方法では熱交換器内の保守に難点があるため,渦制御ワイヤーを伝熱管に設置し本現象を発生し難くした.
技術の特徴
・熱交換室筐体内で気柱共鳴現象が発生し難い.
・伝熱管群内の大規模渦の発生が妨害され,渦励振力が低減できる.
・熱交換装置の保守・点検作業が行いやすい.
想定される用途
・熱交換器
・排熱回収装置
・ガスヒータ

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3
ベルトおよびロ−プ用自己締結バックル
11:10〜11:40
大分大学 総合科学研究支援センタ− 機器分析分野
准教授   今戸 啓二

技術概要
締結ア−ムを回転させることでベルト類を簡単に完全ロックできるバックルを開発した。初期張力の付与や締結力の調整も可能であり、バックルによる締結と弛緩作業は非常に容易である。
従来技術・競合技術との比較
自己締結作用を理論解析しているので完全ロックできることが保障されている。構造は簡単でありラチェット機構等は不要である。締結ア−ムを回転させることで、ベルト長さを容易に双方向に調整できる。
技術の特徴
・理論解析に基づいているのでベルト等を完全にロックできる.
・ベルト類を容易に締めたり緩めたりでき,締結力を変更することも可能である
・機構が非常に単純である
想定される用途
・荷役作業
・貨物輸送中の荷物の固定
・構造物の簡易耐震補強対策
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4
任意の位置決めを可能とする形状記憶合金アクチュエータの制御方法
11:40〜12:10
大分大学 工学部 福祉環境工学科
教授   佐久間 俊雄

技術概要
本発明は,形状記憶合金(SMA)を駆動素子とするアクチュエータの制御に関するものであり,加熱,冷却に伴うSMAの抵抗値変化を位置情報として捉え,任意の位置決めとその位置を長時間保持する制御を可能とするものである.
従来技術・競合技術との比較
従来の通電加熱によるSMAアクチュエータの多くは2点間の固定された位置を往復動作するものであり,任意の位置に長時間保持し,位置決めできるものではない.このため,用途は限定されたものになる.
技術の特徴
・モータや位置センサなどが不要となるため,小形,軽量かつ操作性に優れた制御システムである
・任意の位置での位置決めが可能である
・任意の位置で長時間かつ高精度で保持可能である
想定される用途
・小形・軽量,かつ,電気的・機械的なノイズレスが要求される機器やシステム
・能動内視鏡やマニュピレータなどの低侵襲医療デバイス
・アイリスの開閉角度制御やPAN/TILT回転機構制御などの光学機器

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5
throttlingによる攻撃抑制とその効果について
13:20〜13:50
大分大学 総合情報処理センター
准教授   吉田 和幸
http://www.cs2.csis.oita-u.ac.jp/
技術概要
セキュリティホールの残っている古いソフトウェアの存在を探すscan攻撃が後を絶たない。Scan攻撃であるTCPコネクションに対する応答を選択的に遅くすることで、事実上scan攻撃を抑止するシステムを考案し、運用している。
従来技術・競合技術との比較
本システムでは、TCPコネクションの異常な振る舞いにより攻撃を識別する。このため、未知の攻撃に対してもある程度の効果が期待できる。
技術の特徴
・未知の攻撃に対しても効果がある。
・透過型ブリッジなので、簡単にLANに組み込むことができる
想定される用途
・ファイアウォールと組み合わせて、ファイアウォールの負荷軽減

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6
赤外線光を利用した精神疾患の治療
13:50〜14:20
大分大学 医学部 精神神経医学教室
准教授   穐吉 條太郎
http://www.med.oita-u.ac.jp/psy/
技術概要
精神疾患である感情障害(うつ病、躁病)、不安障害(パニック障害、全般性不安障害)、統合失調症、認知症(アルツハイマー病)に対する治療は従来薬物療法が主であった。この治療法の問題点として副作用は避けられない問題であり、患者さんにとっては病気と同じように辛い問題であった。今回我々は、赤外線光を利用した新しい治療装置を開発し、予備的ながら上記の精神疾患に薬物と同様の効果を得たので、ここにその概要を説明いたします。
従来技術・競合技術との比較
従来精神疾患の治療法としては薬物以外、電気けいれん療法・光療法が用いられている。最近では迷走神経刺激治療が試みられている。電気けいれん療法は原則的に入院する必要があり、治療後記憶障害などの副作用の問題がある。光療法は、約2000ルックスの蛍光灯の光を注視する療法であるが、季節性感情障害(冬季うつ病)などに限られ効果が弱い点が問題である。また迷走神経刺激治療は特殊な装置を体内に埋め込み、刺激ラインを脳に埋め込む必要があり、大がかりである。我々の開発した赤外線装置は、治療方法は簡便であり、副作用の可能性も少ない。
技術の特徴
・精神疾患の治療に利用できる
・使用が簡便である
・副作用が希である
想定される用途
・精神疾患の治療
・心理的ストレスの軽減
・気分の安定を図れる

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7
新奇好熱性L-乳酸生産菌とL-乳酸製造方法
14:20〜14:50
九州大学 農学研究院 植物資源科学
教授   酒井 謙二
http://www.agr.kyushu-u.ac.jp/index.html
技術概要
本技術は、新規に分離、同定された好熱性L-乳酸生産菌を用いて、栄養成分を高く含有するバイオマス原料を加熱殺菌を施さずに用いることで、発酵の高度な集中管理と殺菌設備を不要とするL-乳酸液の製造方法である。
従来技術・競合技術との比較
従来法では、加熱殺菌処理に起因する原料中有効成分の分解や発酵阻害物質の生成の問題と共に、発酵の高度な集中管理と殺菌設備が必要である。別法に糖液等を濾過滅菌する発酵法があるが,この場合原料精製が必要となる。
技術の特徴
・非殺菌系において設備や管理コストが従来の1/2以下まで削減できる。
・高光学純度のL-乳酸を従来の非殺菌系より高生産性で得ることが可能である。
想定される用途
・分散排出し,かつ腐敗しやすい生ゴミや農産廃棄物などのバイオマス資源の変換方法として適用が期待される。

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8
新規可溶化法による含蛋白有機性廃棄物の再資源化
14:50〜15:20
大分大学 工学部 応用化学科
准教授   平田 誠
http://www.appc.oita-u.ac.jp/chemeng/
技術概要
本技術では,熱水抽出した後,固系分のみを弱い酸で加水分解する手法により,蛋白質の可溶化において栄養成分を効率的に回収するものであり,これまでの肥料や飼料よりも高付加価値の製品を得ることを目的としたものである。
従来技術・競合技術との比較
蛋白質可溶化では,酸加水分解か酵素分解がとられている。前者では栄養成分の破壊が,後者ではコストの高さが問題となる。本技術では,前処理を行い,また加水分解時の酸を弱め,効率的に栄養成分を回収することに成功した。
技術の特徴
・酵素分解と比較して取り扱いが容易であり,低コストで栄養成分の回収が可能である。
・発酵栄養源として利用する場合は,本処理と滅菌操作を一部兼ねることが可能である。
・可溶化物を乳酸菌による乳酸発酵に用いた例では,酵母エキスでは得られないような高い生産性を得ることに成功している。
想定される用途
・食品加工時に廃棄される肉・魚残渣の再資源化
・食べ残しなどの食品廃棄物の再資源化
・発酵栄養源,肥料,飼料,健康食品の製造

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9
糖類を用いた金属微粒子触媒の新規調製法ならびにナノカーボン製造
15:30〜16:00
大分大学 工学部 応用化学科
助教   西口 宏泰

技術概要
工業的に有用なナノカーボン類を、従来から知られている、糖類の熱分解を応用・改良したプロセスにより、金属ナノ粒子‐炭素複合体を前駆体として用いて、安く大量生産する方法で、同時に安全、安価、クリーンなプロセスで金属微粒子を合成する手法を提供します。
従来技術・競合技術との比較
従来金属微粒子を得るためには高温で水素処理等の前処理を必要としたがその処理が不要であり安価な糖類を炭素源として用いるため安全、安価、クリーンなプロセスが構築が可能である。
技術の特徴
・金属微粒子を水素処理等の特別な前処理を必要とせずに高効率に製造可能
・糖類を炭素源として用いるので安価、安全なプロセス。
・水溶液系からの調製で安全、クリーンなプロセスで金属微粒子触媒が調製可能
・多種多様な金属微粒子ならびに合金微粒子の合成が可能
・金属酸化物も調製可能
・糖類を原料としたナノカーボンの大量生産法を確立
・高純度のナノカーボンを安全かつ安価に大量生産が可能
想定される用途
・触媒材料
・金属微粒子合成
・燃料電池用触媒

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10
触媒の自発酸化を利用した炭化水素の酸化的改質反応の常温駆動
16:00〜16:30
大分大学 工学部 応用化学科
准教授   永岡 勝俊
http://www.appc.oita-u.ac.jp/physchem/index.html
技術概要
非化学量論的酸化物の酸化により発生した非常に局所的なエネルギーを利用することで,従来473K以上であった炭化水素の酸化的改質を常温から駆動することに成功した.
従来技術・競合技術との比較
炭化水素の酸化的改質は従来の水蒸気改質よりも起動性に優れるが,反応を駆動するためには外部エネルギーを供給し触媒層を473K以上に加熱する必要があった.これに対して,我々は常温で酸化的改質を駆動する方法を発明した.
技術の特徴
・常温から酸化的改質反応を駆動可能である.
・外部エネルギーの供給を行うことなく酸化的改質反応を駆動可能である.
・改質器の起動から10s以内で50(L/hg)以上の水素生成速度を得ることが可能である.
想定される用途
・外部エネルギーの供給を必要としない完全自立型の炭化水素改質器の実現につながる.
・起動停止が頻繁に行われる小型燃料電池用水素製造装置への応用が可能である.

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連携・ライセンスについて
大分大学 知的財産本部
tel : 097-554-8517   fax : 097-554-7740   mail tiren@ad.oita-u.ac.jp