信州大学 新技術説明会
 
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ファイバー工学
エネルギー材料用電子伝導性酸化物ナノシート
10:30〜11:00
繊維学部 精密素材工学科 
准教授    杉本 渉
http://seimitsu.shinshu-u.ac.jp/IMC/TakasuSugimoto/index.html
技術概要
電子・プロトン混合導電性を有するRuO2ナノシートを開発した。厚みわずか0.4nmのナノシートは極限まで微細化したTrue-Nano材料である。スーパーキャパシタや燃料電池触媒をはじめ種々の電気化学エネルギーデバイスに用いる電極材料として利用できる。
従来技術・競合技術との比較
これまでに,様々な酸化物ナノシートは開発されてきた。本発明によるRuO2ナノシートは低抵抗,高耐食性,大表面積といった特長があり,他の材料系では達成が困難であった高機能,高付加価値電極としての利用が期待される。
技術の特徴
・超薄酸化物材料に由来する大表面積を実現
・電子・プロトン混合導電性を有する数少ない材料
・スーパーキャパシタ等のエネルギーデバイス用電極に適している
想定される用途
・スーパーキャパシタ(電気化学キャパシタ)
・燃料電池触媒
・透明電極

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ファイバー工学
セルロースおよびキトサンの直接エレクトロスピニングによるナノ繊維作製法
11:00〜11:30
繊維学部 高分子工業研究施設 
准教授    大川 浩作
http://ihpr.shinshu-u.ac.jp
技術概要
セルロースおよびキトサンの有機酸溶液から電気紡糸により直接ナノ繊維を得る
従来技術・競合技術との比較
セルロース粉末あるいはキトサン粉末から比較的簡単な設備によりナノ繊維不織布を得る事ができる新技術
技術の特徴
・初期設備投資が格安
・原料価格も格安
・ナノ繊維としての材料の応用用途が広い
想定される用途
・通気性、通湿性、および撥水性を制御するためのテキスタイルフィニッシング処理
・多糖分子の立体場を利用した分子不斉認識材料(分離基剤等の応用)
・生体適合性を利用した創傷被覆材および細胞培養基材

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精密加工
電解還元水を用いたシリコンウエハーの精密研磨(CMP)
11:30〜12:00
教育学部 生活科学教育講座 
准教授    佐藤 運海

技術概要
 環境負荷が大きく,コストが高い現状の研磨スラリーの替わりに,希薄電解質塩の電解還元水をシリコンウエハーの研磨工程に応用するものである.電解還元水は,シリコンウエハーに対して高いエッチング能力があり,研磨微粒子などを含めていないため,現状の研磨スラリーと比較して,研磨面の表面あらさ,平坦度および清浄度が良好になっている.
従来技術・競合技術との比較
 現状のシリコンウエハーの研磨工程においては,研磨微粒子およびその他の添加物が含まれた研磨スラリーが必要不可欠となっている.研磨スラリーが高価であり,使用後の廃棄処理によりコストも高くなっている.電解還元水は,全ての研磨工程に応用でき,高品質の研磨面が得られると同時に,コストが安く,廃棄処理も必要としない.
技術の特徴
・研磨面の表面平坦度,表面あらさおよび清浄度が良好になる.
・研磨パッドの寿命が長くなり,シリコンウエハーの研磨コストが低くなる.
・電解還元水が環境および人体に悪影響を与えず,使用後の廃棄処理を必要としないため,環境負荷低減が可能.
想定される用途
・現状の研磨スラリーの替わりに,シリコンウエハーの研磨に応用できる.
・電解還元水を研磨工程後のシリコンウエハーの洗浄に応用が可能である.
・酸化皮膜除去後の全てのシリコンウエハーの研磨工程に応用が可能である.

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情報工学
個別に暗号化通信路を開設する通信システム
13:20〜13:50
工学部 情報工学科 
准教授    新村 正明
security.cs.shinshu-u.ac.jp
技術概要
クライアントと複数のサーバ間の接続において,サーバ=クライアント間通信ごとに,利用者認証による接続の可否の決定と,通信路毎に異なる暗号化通信路を開設をする通信システム
従来技術・競合技術との比較
VPNに代表される従来の暗号化通信システムがネットワークセグメント間の通信であったのに対し,本システムは,サーバ=クライアント間を,認証と暗号化を含めた直接接続で通信するシステムである.
技術の特徴
・サーバ=クライアント間を直接接続する暗号化通信
・複数のサーバに対し,各サーバ毎に認証を行い,接続の可否を決定
・認証局による接続制限の制御
想定される用途
・庁内・社内ネットワークにおける不正アクセスの防止
・インターネットからのVPNアクセスの代替

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材料工学
夜間降雨時の高視認性と除雪耐久性を備えた道路標示
13:50〜14:20
工学部 機械システム工学科 
准教授    松岡 浩仁

技術概要
道路標示(車道中央線等)を立体構造とし,降雨による水膜の付着を防ぎ,夜間降雨時の視認性を向上させた.また,柔軟な材質により,除雪機のブレードによっても破損しにくい構造とした.
従来技術・競合技術との比較
従来の道路標示には,ペイントにガラスビーズを混入して認識度を上げるものがあるが,耐久性に劣る.過去には本案と同様に人工芝を利用する実用新案登録もあるが,人工芝を路面に貼り付けるだけなので実用的ではなかった.
技術の特徴
・立体構造により,降雨時における水膜の付着による視認性の低下が発生しない.
・柔軟な材質のため耐久性があり,除雪機のブレードによっても破損しにくい.
・道路への設置はアスファルト舗装と同時に行うため,従来舗装後に行ったライン書きの作業が不要となる.
想定される用途
・車道中央線などの道路標示
・盲人用点字ブロック
・駐車場の区画線

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土木
寒冷期に橋梁が道路より早く凍結する現象を回避するための省力・省エネルギー工法
14:20〜14:50
農学部 森林科学科 農山村環境学 
准教授    鈴木 純

技術概要
この技術は、「橋梁路面の凍結抑制装置」として特願されたものであるが、従来の道路を含む路面凍結対策としてとられていた塩化カルシウムなどの散布を必要とせず、特に寒冷期に頻発して重大な交通事故の原因となる橋梁路面において道路部分より早く凍結や積雪が発生するメカニズムを明らかにしたことから開発した手法である。
従来技術・競合技術との比較
橋梁舗装面の凍結軽減に関する従来技術としては、エネルギー多投のロードヒーテイングや融雪材の散布があるが、これらはコストが大きいことや橋梁本体ならびに周辺生態系に対しても悪影響が懸念される手法である。これに対して新技術は、橋梁が道路より早く凍結することを回避することと、橋梁の冷却特性を把握した上で開発された手法であることから、投下エネルギーが少なく、周辺生態系への悪影響のない、また既存の橋梁への適用が可能な方法であることから、有利である。
技術の特徴
・既存の橋梁への適用が可能である。
・橋梁舗装面が凍結しないためのエネルギーは電気を利用するため、装置への電源on/offは自動で行える。
・橋梁舗装面で凍結する水が存在しない場合は電源が入らない。
想定される用途
・寒冷地の橋梁路面の差別的凍結の回避および融雪促進

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ライフサイエンス
血管分泌物質とその受容体システムを標的とした、血管再生、血管保護療法
15:15〜15:45
大学院医学系研究科 臓器発生制御医学講座 
教授    新藤 隆行
http://www7a.biglobe.ne.jp/~shindo/
技術概要
我々は、血管作動性物質アドレノメデュリン(AM)が、複数の内因性血管新生因子の発現誘導を介して、機能的血管新生を促進すると共に、血管透過性を抑制して、血管構造を安定化させる生理活性物質であること、更にこれらの作用が、受容体活性調節タンパク(RAMP)によって、制御されていることを発見した。本技術は、AM-RAMPシステムを標的とした機能的血管再生療法や、血管合併症治療の開発の基盤技術となるものである。
従来技術・競合技術との比較
AM-RAMP2システムは、血管再生促進だけではなく、血管構造の安定化に重要な働きをしていること、長期的に見ても、抗動脈硬化作用・臓器保護作用を有することから、安定した機能的血管を再生させ、更には虚血性疾患の長期予後を改善させるための新しい治療戦略の標的となる。
技術の特徴
・新たな治療薬開発の基盤技術
・対象となる疾患が多く、将来的な応用範囲が広い
・蛋白構造解析や、それを応用したリガンド探索が、治療薬開発に展開できる
想定される用途
・血管再生療法
・血管保護療法、動脈硬化治療
・血管透過性抑制による脳浮腫、肺浮腫、網膜浮腫などの治療

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8
ライフサイエンス
LMP2を用いた子宮平滑筋肉腫の検出
15:45〜16:15
大学院医学系研究科 臓器移植細胞工学医科学系 
准教授    林 琢磨

技術概要
ヒト子宮平滑筋肉腫の生検において特異的にLMP2の顕著な発現消失を認めた。本技術は、LMP2を子宮平滑筋肉腫の鑑別マーカーとして、外来診察にて採取された細胞、組織などの生検を用いた簡便な子宮平滑筋肉腫の新規鑑別・診断法の確立と診断キットの開発を目標とする。
従来技術・競合技術との比較
子宮平滑筋肉腫と子宮平滑筋腫の鑑別は、病理医の経験による判断のみに依存するため誤診も認められる。また、超音波断層検査等は、肉腫か筋腫の判断は不可能である。LMP2の発現消失は子宮平滑筋肉腫特有の性質であり、外来で得られた生検でのLMP2の発現状況を、免疫組織染色法にて検査し診断を行う。
技術の特徴
・LMP2の発現消失は、良性腫瘍:子宮平滑筋腫では認められず、悪性腫瘍:子宮平滑筋肉腫特有の性質である。
・外来の処置室で得られた生検でのLMP2の発現状況を、抗LMP2抗体を用いた免疫組織染色法により簡便に診断を行う。
・生検の採取方法は、通常の婦人科での医療行為として行われており、子宮平滑筋肉腫の診断キットの開発は可能である。
想定される用途
・国内外の行政の健康福祉活動として、20歳以上の女性に対する子宮癌検診が推奨されている。子宮平滑筋肉腫の患者数自体は少ないが成人女性の40%が該当する子宮平滑筋腫の罹患者の中で、子宮平滑筋肉腫発症が疑わしい症状の患者が本技術を利用した鑑別を受けることを考えると、世界レベルでの膨大な市場が期待出来る。

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9
化学
基質感応膜素材およびそれを用いた酵素センサー
16:15〜16:45
理学部 化学科 構造・計測化学講座 
教授    中村 俊夫
http://science.shinshu-u.ac.jp/
技術概要
水溶性の酸化還元酵素を親水性の高分子化合物に固定させた、基質感応膜素材。および、この膜素材を電極に用いた酵素センサー(非水溶性の基質を反応させることで定量検出が可能)。
従来技術・競合技術との比較
従来は水溶液系センサーが主流。非水溶液系センサーはまだ少なく、応答速度が比較的遅く再現性に欠けるが、本技術によりこれらの課題が解決する。
技術の特徴
・本技術の膜素材は、酵素活性化の場を含み、また酵素も均一に分散しているため、応答速度が迅速である。
・本技術のセンサーは、高感度・高精度で再現性に優れる。
・本技術のセンサーは、簡便な構成で製造効率が高い。
想定される用途
・環境分野での計測
・食品分野での品質管理
・医療分野での開発

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連携・ライセンスについて
信州大学 地域共同研究センター
tel : 026-269-5620   fax : 026-269-5630   mail office@crc.shinshu-u.ac.jp