静岡大学との連携による新技術説明会
 
1
環 境
バイオマス廃棄物を無害の気体に分解処理し有用物質も抽出
10:15〜10:45
工学部 物質工学科
助教   岡島 いづみ
http://cheme.eng.shizuoka.ac.jp/~sakolab/index.html
技術概要
バイオマス廃棄物を450℃、15MPaの高圧過熱水蒸気+空気混合流体で15〜20分、無触媒で流体成分まで分解し、更にこの生成物を固体触媒存在下、400℃、15MPa、2〜5分でCO2や水、窒素ガスまで分解可能な二段式水熱酸化処理方法及び装置を開発した。
従来技術・競合技術との比較
従来の650℃、25MPa、20分という一段処理の無触媒超臨界水酸化に比べて、450℃、15MPa、20分という、低温、低圧、短時間の条件でバイオマス廃棄物の完全処理が可能である。また水中での低温処理なので、窒素酸化物などの有害ガスの発生も抑制できる。
技術の特徴
・水熱処理なので、乾燥などの前処理工程は不要
・有機分は二酸化炭素や窒素ガスまで分解されるので、廃水処理などの後処理は不要
・従来に比べて450℃と低い温度となり処理容器は通常のステンレス材を用いる低コストの装置
想定される用途
・農業廃棄物や畜産廃棄物などのバイオマス廃棄物の処理
・処理時に発生する酸化熱を回収、温水や高温蒸気として利用
・バイオマス廃棄物に含まれる無機物(燐など)を回収

当日配布資料(0.4MB)
お問い合わせはこちら

閉じる
 
2
バイオ
無農薬で病害を防いで植物をすくすく栽培できる有機肥料
10:45〜11:15
工学部 物質工学科
教授   中崎 清彦
http://cheme.eng.shizuoka.ac.jp/~nakasakilab/index.html
技術概要
コンポストを用いて植物病害を防除し無農薬で作物を栽培する方法が従来から試みられてきたが、防除効果が安定しないことが問題となっていた。本技術では研究室で発見した土壌環境中で植物病害防除効果の高い糸状菌をコンポスト中に高濃度に増殖させる方法を開発し、安定的に植物病害を防除する機能性コンポストの製造法を見出した。
従来技術・競合技術との比較
病害防除効果の高い新規の糸状菌を用いて、コンポスト化プロセスを制御しながら、あたかも工業製品を製造するかのように再現性良く機能性コンポストを製造する。糸状菌を含む機能性コンポスト、およびその製造のためのコンポスト化プロセスの制御はこれまでのところ報告がみられない。
技術の特徴
・土壌中で安定的な効果を発現する機能性コンポストの製造
・多種類の植物病原菌に作用する汎用性の広い機能性コンポストの製造
・再現性の良い機能性コンポストの製造
想定される用途
・食の安心・安全に資する無農薬・減農薬栽培の実現
・公園植物・花卉の無農薬栽培によるアメニティ・ヒーリング効果の増大
・有機質廃棄物の有効利用促進によるゼロエミッションの支援

当日配布資料(3.1MB)
お問い合わせはこちら

閉じる
 
3
バイオ
バラの香りを作り出す酵素の利用
11:15〜11:45
創造科学技術大学院 統合バイオサイエンス部門
教授   渡辺 修治
http://www.agr.shizuoka.ac.jp/c/npchem/index.html
技術概要
香料採取用バラの主たる香気成分の生成に関わる酵素・酵素遺伝子を探索したところ,広範なアルデヒド,ケトン類をアルコール類へと変換する新しい酵素遺伝子を取得し,これらを大腸菌で発現することにも成功した。
従来技術・競合技術との比較
芳香族,脂肪族アルデヒド・ケトン類を効率よく,かつ,非特異的にアルコールに還元することができ,簡便なアルコールの製造試薬として利用できる可能性を有する。
技術の特徴
・基質となるケトン,アルデヒド類の構造要求性が低い。
・大腸菌によって発現し,培養菌体から取得が可能なタンパク質である。
想定される用途
・化成品製造試薬
・化粧品製造試薬
・高付加価値工業原料製造試薬

当日配布資料(1.7MB)
お問い合わせはこちら

閉じる
 
4
ナノテク・材料
アニオンを選択的に捕らえ可逆的にゾル−ゲル相転移する超分子ゲル
13:00〜13:30
理学部 化学科
助教   山中 正道
http://www.ipc.shizuoka.ac.jp/~smyaman/welcome.html
技術概要
低分子有機化合物の自己集合によって形成される超分子ゲルがアニオンに選択的に応答し、特定のアニオンの添加によってゲルからゾルへと相転移することを見出した。
従来技術・競合技術との比較
本低分子ゲル化剤は、多様な有機溶媒をゲル化することが可能である。アニオンに応答した可逆的ゾル−ゲル相転移は、従来にない新規な現象である。
技術の特徴
・新規化合物による超分子ゲルの形成
・アニオンに応答したゲルの崩壊
・化学物質の添加による再ゲル化
想定される用途
・ゾル−ゲル相転移で判別可能な化学センサー
・可逆的なゾル−ゲル相転移を利用した液状物質の固体輸送を可能にする固化剤

当日配布資料(1.4MB)
お問い合わせはこちら

閉じる
 
5
ナノテク・材料
長尺カーボンナノチューブ(CNT)の合成とCNTによる綺麗なコーティング
13:30〜14:00
工学部 電気電子工学科
准教授   井上 翼
http://hwe.eng.shizuoka.ac.jp/
技術概要
直径数十ナノメートルの導電性カーボンナノチューブを複雑な形状の物にコーティングするように形成する技術。薄膜状に被覆可能であり、膜厚は均一である。また、数センチメートルの長尺カーボンナノチューブも合成可能である。
従来技術・競合技術との比較
カーボンナノチューブ被覆膜はナノ構造の集合体であり、一般的な金属コーティング表面と比較すると表面積は非常に大きい。また、カーボンナノチューブは銅と比較して1000倍以上の電流密度が可能である。
技術の特徴
・カーボンナノチューブ薄膜によるコーティング
・複雑な構造物おいても全表面にコーティング可能
・センチメートル級の連続カーボンナノチューブ
想定される用途
・燃料電池電極
・電磁波遮蔽材
・極小領域の電流配線材

当日配布資料(4.5MB)
お問い合わせはこちら

閉じる
 
6
ナノテク・材料
ナノ微粒子を電気泳動法を用いて固定する
14:00〜14:30
工学部 機械工学科
准教授   岩田 太
http://tf2a14.eng.shizuoka.ac.jp/
技術概要
液中において基板や試料表面に金属を堆積する技術。金属めっきなどと異なり、めっき液を必要としない。化学反応や電気化学反応を生じることなく、金属微粒子を試料や基板表面に堆積できる。
従来技術・競合技術との比較
電気めっき等と異なりめっき液を必要としない。また真空スパッタとも異なるため真空環境を必要としない。
技術の特徴
・液中環境で金属微粒子堆積が可能
・めっき液を用いないため電気化学反応や化学反応を必要としない
・真空環境を必要としない
想定される用途
・金属膜作成、生体試料のSEM用サンプル、金属コート
・微細試料、微細物質の固定
・半導体プロセスなど工業的プロセス

当日配布資料(2.2MB)
お問い合わせはこちら

閉じる
 
7
機械加工
冷間押出しで無駄なく速く正確な歯車を作る
14:30〜15:00
工学部 機械工学科
助教   吉田 始
技術概要
自動車の変速機等に用いられている歯車を、冷間押出し加工によって成形する方法を用い、小容量のプレス機械を利用することが可能で、成形後の端面にバリ状の凹凸が生じないで成形性良く製造できると同時に、歯車成形用金具の寿命を延ばすことができる歯車の成形技術を開発した。
従来技術・競合技術との比較
従来技術では、大容量のプレス機械が必要で、加えて成形後端面には歯面に沿ってバリ状の凹凸が生じてしまう等の問題があった。本技術では、段階的に塑性変形させることで低面圧での成形が可能となり、小容量のプレス機械を利用してバリ状の凹凸の無い歯車を成形できる。
技術の特徴
・冷間で成形後端面にバリ状凹凸の無い内歯車、外歯車が成形できる。
・低面圧での成形が可能で大容量のプレス機械を必要としない。
・低面圧での成形が可能で歯車成形用金具の寿命を延ばすことができる。
想定される用途
・自動車、オートバイ、旋盤の変速機などに用いられる多種多様な動力伝達用歯車の成形

当日配布資料(4.6MB)
お問い合わせはこちら

閉じる
 
8
通 信
埋め込み型センサデバイスに用いる小型の超低電力データ通信装置
15:10〜15:40
電子工学研究所
研究員   伊籐 真也
http://www.idl.rie.shizuoka.ac.jp/
技術概要
電磁結合により低消費電力でディジタル通信を実現する埋め込み型センサデバイスに用いるデータ通信装置。デジタルLSIで小面積であり、センサと一緒に容易に小型に集積化することが可能。
従来技術・競合技術との比較
限られた電力供給の元で、動画像のような膨大なデータ通信量を扱う場合、1ビットあたりの送信電力コストを抑えることが重要である。本方式では、通信回路の性能を表す1ビットあたりの電力消費は、0.2nJ/bit以下と見積もられ、今までに報告された埋め込みデバイス用近距離間無線の中で最も低い値である。
技術の特徴
・低消費電力であり、センサ上へ容易に集積化することができる。
想定される用途
・人体内からの高速な無線通信
・近距離間の低消費電力無線通信

当日配布資料(1.8MB)
お問い合わせはこちら

閉じる
 
9
情 報
カメラを振ることによって操作できる画像表示システム
15:40〜16:10
情報学部 情報科学科
教授   中谷 広正
技術概要
携帯電話などの装置に取り付けられたカメラを用いて、装置の振られた方向・量・加速度を算出する。それらによって、装置に表示された画像や図形などを移動させたり拡大縮小させたりすることができる。
従来技術・競合技術との比較
画像を操作するための機器としてマウスや加速度センサがあるが、本技術を用いれば、それらを装置に新たに取り付ける必要はなく、既に取り付けられているカメラを用いて簡易かつ容易に操作できる。
技術の特徴
・カメラ付きの装置が広く利用されており、汎用性が高い。
・カメラ以外のセンサーを必要とせず、携帯性が高い。
・画像に対する操作方法が直感的である。
想定される用途
・デジカメを前後移動させることによって、撮影した写真を拡大縮小させる。
・地図検索時に、カメラの移動量によって地図の移動量を指示する。
・カメラを振ることによって、ゲーム機やTVなどを操作する。

当日配布資料(1.3MB)
お問い合わせはこちら

閉じる
 
10
情 報
凸凹を速やかに測る高精度な3次元距離計測
16:10〜16:40
工学部 電気電子工学科
准教授   橋本 岳
http://tehsm3.eng.shizuoka.ac.jp/
技術概要
人間の視覚に近いパッシブ方式のステレオ計測において、計測誤差を飛躍的に低減する方法を開発しました。基本的な原理ですので、応用範囲は非常に多岐にわたります。遠方の凸凹測定の同等精度では装置は小型化です。
従来技術・競合技術との比較
従来のパッシブステレオ計測では、カメラから対象までの距離が長くなると誤差が急激に増大していました。しかし、その誤差の発生原因を追求した結果、誤差を1 10以下にする計測システムを開発しました。
技術の特徴
・3次元計測における高精度化
・パッシブ計測なので、遠距離でも計測可能
・処理が高速なので、リアルタイム計測が可能
想定される用途
・ITS(高度道路交通システム)
・リモートセンシング
・形状計測(建物等の計測も可能)
・例えば、美術品、マカロニなど食品

当日配布資料(1.9MB)
お問い合わせはこちら

閉じる

静岡大学 知的財産本部   tel : 053-478-1414
fax : 053-478-1711
mail shin2007@cjr.shizuoka.ac.jp