広域多摩(TAMA)地域の大学発 新技術説明会
 
1
二重加熱コイルによるIHクッキングヒータの高効率化
10:30〜11:00
工学院大学 大学院工学研究科 電気・電子工学専攻
博士後期課程   米盛 弘信
http://www.ns.kogakuin.ac.jp/~wwc1001/
技術概要
本発明は、2つの加熱コイルに位相の異なる電流を流すことで、スイッチング周波数の2倍の渦電流周波数を金属負荷に誘導できるもの。このことにより、金属負荷の表皮効果が顕著になり非磁性金属の加熱が増大する。
従来技術・競合技術との比較
従来方式で非磁性金属を加熱すると、スイッチング損失やコイル損失が増大する問題がある。一方、本発明は各損失を抑制できるため高効率な非磁性金属の加熱が可能になる。さらに、他の技術と組み合わせが可能である。
技術の特徴
・スイッチング周波数の2倍の渦電流周波数を誘導可能
・コイル損失やスイッチング損失を低減可能
・非磁性金属(アルミ・銅)の加熱が可能
想定される用途
・IHクッキングヒータのオールメタル化
・プリンタ等の電磁誘導型ローラ
・金属焼入れ装置

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2
超音速フリージェットPVDによる新しい成膜装置
11:00〜11:30
工学院大学 工学部 機械システム工学科
講師   湯本 敦史
http://www.ns.kogakuin.ac.jp/~wwa1016/
技術概要
超音速フリージェットPVDは、不活性ガス雰囲気中で膜素材を蒸発させることで生成させたナノサイズの粒子(ナノ粒子)を、マッハ数4.2の超音速ガス流(4km/s以上)で加速するもの。ナノ粒子を高速に基材に堆積させることにより膜形成させる新しい原理によるコーティング技術である.
従来技術・競合技術との比較
生成直後の活性なナノ粒子に高い運動エネルギを付与して基材に堆積させることにより、従来のコーティング技術(溶射技術やめっき)では困難な「高い成膜速度」、「緻密な皮膜」、「低温での膜形成」の3点を同時に達成することが可能である.皮膜材質や皮膜組成の自由度も広く、他の技術と比較して取扱いが容易なのが特徴
技術の特徴
・ナノ粒子の堆積による膜形成
・高い成膜速度で緻密な皮膜を低温で形成させることが可能
・金属膜、セラミックス膜、金属間化合物膜を、様々な種類の基材に成膜可能
想定される用途
・セラミックス膜による摺動部品への耐摩耗コーティング(切削工具、自動車部品など)
・高融点金属膜、酸化物セラミックス膜による耐熱コーティング(タービンブレード)
・チタン膜による耐腐食コーティング

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3
アンモニアを燃料とし、二酸化炭素を排出しない水素生成装置
11:30〜12:00
工学院大学 グローバルエンジニアリング学部 機械創造工学科
教授   雑賀 高
http://www.ns.kogakuin.ac.jp/~wwa1027/
技術概要
本装置により、液体アンモニアを分解し、水素を燃料電池に供給することができる。その際に、有毒である微量のアンモニア濃度を十分低減させて供給することができる。また、内燃機関などへの水素供給も可能である。
従来技術・競合技術との比較
水素は気体であるので、貯蔵や輸送が難しい。通常、燃料としては考えられていないアンモニアをエネルギー源として、使用する際に水素に変換して供給できる。本装置はアンモニアの気化熱が大きく、水への溶解度が高いなどの特質を有効に活用している。
技術の特徴
・窒素と水のみを排出し、他の有害物質を一切排出しないので、環境負荷が小さい。
・高圧水素タンクに比べ燃料タンクの小型化が可能である。
・ニッケル/アルミナなどの卑金属系触媒が使用できるので、貴金属触媒に比べて低コストである。
想定される用途
・ポータブル形燃料電池発電機への水素供給
・家庭用コージェネレーションシステムへの水素供給
・車載用燃料電池用への水素供給

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4
貴金属ナノ粒子(コロイド)の新規合成とその応用
13:20〜13:50
工学院大学 工学部 共通課程化学
教授   渡部 正利
www.winered.jp
技術概要
貴金属ナノ粒子の新規合成法に関する技術である。貴金属は金、銀、白金、パラジウムで、複合ナノ粒子も合成できる。金ナノ粒子はイムノクロマトに用いることができる。銀ナノ粒子は導電性ペーストに有望である。
従来技術・競合技術との比較
湿式法による金コロイド合成法はクエン酸還元によるものがほとんであるが、安定性に関して問題があった。本合成法による金コロイドは安定でイムノクロマトで使いやすい。金以外の貴金属コロイドも1%程度の濃度で合成できる。
技術の特徴
・安定貴金属ナノ粒子の製法
・大掛かりの製造装置を要しない製造法
想定される用途
・金コロイドはイムノクロマト(病気の簡易免疫診断)の呈色用に有効
・銀コロイド及び複合コロイドは導電性ペースト等
・機能食品、化粧品、添加物

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5
高圧力を利用した香水の熟成促進技術
13:50〜14:20
創価大学 工学部 環境共生工学科
教授   清水昭夫

技術概要
香水を数千気圧の高圧で処理することにより熟成を促進させ、これまで半年から1年程度必要とされてきた熟成期間を数時間程度に短縮することが出来る技術を考案した。
従来技術・競合技術との比較
香水は数十から数百種類の香料成分を調合し、半年から1年以上もの長い間冷暗所で静置して自然熟成させてきたが、高圧力処理により熟成が促進され、わずか1日程度で熟成出来る可能性があるという結果が得られた。
技術の特徴
・香水開発・製造時間の大幅な短縮
・保管場所および保管時のエネルギー削減
・ 均一な処理が可能
想定される用途
・香水開発・製造
・食品に添加するような香料の均一処理
・熟成が必要な製品全般

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6
生活習慣病予防効果のある5-HMFを増量した食品の製造方法
14:20〜14:50
東京薬科大学 生命科学部 環境生命科学科
薬学部名誉教授   岡 希太郎
http://www.risfax.co.jp/product/coffee.html
技術概要
 糖分を含む食材を100℃以上に熱すると、5−HMFという小型分子ができてくる。少量の有機酸を加えておくと5−HMFの産生量が増し、加熱条件が最適化されれば100グラムの食材が1グラム程度の5−HMFを含むようになる。5−HMFはそれ自体有用であるが、体内で5−HMFAというカルボン酸に代謝され、スーパービタミンB3の一員となって効能をもたらす。
従来技術・競合技術との比較
 糖分を含んで加熱された食品ならば、大なり小なり5−HMFを含んでいる。狐色に焦したパン、ジャム、インスタントコーヒーが代表である。しかし、従来技術による含有量では効能発現には至らない。新技術を用いれば従来法の限界を軽く超えた食品を創造できるようになる。漢方薬にも5−HMFを含む処方があるが、従来法では効能を発現する含有量にはほど遠い。
技術の特徴
・簡単な製造法
・確実な効能発現
・最大のベネフィットは低コスト
想定される用途
・医食同源の健康食品
・古典に無い漢方薬の効能
・家庭でも出来る健康調理法(調理用具・調理法の開発または調理法マニュアル本発行による新ビジネス)

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7
固液2相循環法を利用した有機性廃棄物処理とその発展性
15:20〜15:50
創価大学 工学部 環境共生工学科
学科長/教授   戸田 龍樹

技術概要
コンポスト化処理(固相)と活性汚泥法(液相)を循環利用することによって、生ごみなどの有機性固形廃棄物を高分解率で処理するプロセスを考案した。本プロセスはごみ発生源での処理が可能で、輸送・運搬に関わる社会的コスト・エネルギーを削減できる。
従来技術・競合技術との比較
従来のコンポスト化処理は、おが屑の副資材を定期的に添加する必要があった。さらに塩分の蓄積によって処理が定期的に破綻するため、頻繁なメンテナンスが必要であった。本装置は、自動で塩分を引抜くプロセスを有しており、メンテナンスフリー性に優れている。
技術の特徴
・固相と液相の2相で循環処理することによって高分解率処理が可能。
・ペットフレーク廃材を副資材として循環利用しており、定期的な副資材の添加・引抜きを必要としない。
・ 処理を発生源で行えることから、回収・運搬の社会的エネルギー・コストを削減できる。
想定される用途
・大型船舶や原子力発電所などの特殊な場所でのオンサイト処理
・メタン発酵プラントや下水処理場などの汚泥の超減容処理
・大型ホテル・病院などの生ごみの処理

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8
遺伝子工学実験用試薬としての新種好熱菌由来DNA合成酵素
15:50〜16:20
創価大学 工学部 環境共生工学科
教授   黒沢 則夫

技術概要
群馬県の温泉から分離した新種の好熱菌のDNA合成酵素は、RNAを鋳型としてDNAを合成する活性を持っていた。この逆転写活性は、従来知られていたどの好熱菌の逆転写活性よりも強いため、試験管内でRNAを鋳型としてDNAを合成する遺伝子工学実験に非常に有用である。
従来技術・競合技術との比較
好熱菌由来のDNA合成酵素で逆転写活性を有するものとしては、Thermus thermophilusのDNA合成酵素が知られていたが、われわれの見いだした"Thermus kawarayensis"のDNA合成酵素の逆転写活性は、これよりも格段に強い。また製造法も簡便であるため、従来品より低コストで生産できる。
技術の特徴
・新種好熱菌由来の酵素である。
・従来品よりも活性が強い。
・製造法が簡便であり、低コストで生産できる。
想定される用途
・遺伝子工学(分子生物学)研究用試薬。
・試験管内での逆転写反応(RNAを鋳型に用いて相補的DNAを合成する反応)に用いることが出来る。
・通常のPCR反応(ポリメラーゼ連鎖反応)によるDNA増幅にも用いることが出来る。

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9
ヘテロコア光ファイバによるセキュリティー・環境保全システム
16:20〜16:50
創価大学 工学部 情報システム工学科
工学部長/教授   渡辺 一弘
http://www.t.soka.ac.jp/~watanabe/
http://www.soka-span-project.jp/modules/overview/
技術概要
光ファイバラインの任意の微小長区間に異種コア径領域を埋め込むだけで、歪・変位の物理量だけでなく液体の化学的性質も検知可能な、これまでにない利便性の高いセンサーを構成できた。このヘテロコア光ファイバセンサーおよび周辺の光入出力機器・制御表示機器、システムの製品開発に成功した。
従来技術・競合技術との比較
現存する光ファイバセンサーは波長計測を原理としており温度依存特性を回避できない。その結果システム全体が複雑でかつ機械的に脆弱で、生産コストに合理性が整わない。ヘテロコア型センサーはこれらの問題を解決し、かつ表面のコートにより化学センサーとしての大きな付加価値を獲得した。
技術の特徴
・非温度依存特性、高い精度、再現性
・広範囲ダイナミックレンジ
・タンデム接続可能
・通信ラインに併設可能
・歪、変位、加重、振動、曲げの実時間計測(物理量センサー)
・屈折率、湿度、pH, 化学物質の実時間計測(化学量センサー)
想定される用途
・歪・変位計、振動計、荷重計、水位計、温度センサー
・バイナリ・スイッチ、通信併用システム、マイクロフォン
・構造物損傷モニタリング(ビル、架橋、トンネル、急傾斜地、航空機、船舶) 
・防災セキュリティーセンシング(一般住宅、オフィス、工場、大型施設)

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