くまもと発 新技術説明会
 
1
情報
雑音環境下での信号分離と目的信号の抽出
11:00〜11:30
熊本電波工業高等専門学校 情報通信工学科
助教   石橋 孝昭

技術概要
実環境下で雑音に埋もれた目的信号を,観測信号のみから分離・抽出し,到来方向を推定する方法について発表する.また本手法が,音響信号,生体信号,通信信号等に応用できることを述べる.
従来技術・競合技術との比較
信号分離のみを行う技術が多いのに対して,本手法は目的信号の抽出も可能にする.また,目的信号の種類や周波数帯域,目的信号からセンサまでの距離に依存せず高い分離能力を持ち,到来方向を推定できる利点がある.
技術の特徴
・信号分離だけでなく目的信号の抽出も可能である.
・目的信号に依存せず,簡単なアルゴリズムである.
・目的信号の到来方向を推定できる.
想定される用途
・騒音環境下での明瞭な音声の入力と音声入出力を備えた機器の操作
・音や振動を利用した情報収集と故障診断や故障位置推定
・観測された生体信号を用いた診断技術や無線通信における雑音除去
関連情報
・外国出願特許あり

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2
機械
電磁力加振によるスタッド溶接の非接触非破壊検査
11:30〜12:00
熊本大学 大学院自然科学研究科 産業創造工学専攻
教授   森 和也
http://www.mech.kumamoto-u.ac.jp/Info/lab/ape/mori/indexj.html
技術概要
一様磁場下にあるスタッドに変動する渦電流を印加して加振し,その振動に基づいて溶接状態を判断する検査手法である.振動の計測にはレーザードップラー振動計を用いている.
従来技術・競合技術との比較
超音波法に比べ,検査が簡便である.EMATのように弾性波の発生によって非破壊検査を行うものではなく,スタッド全体を加振し,接合部の状態が振動に及ぼす影響に基づいて判定する.
技術の特徴
・簡便に検査が可能である.
・非接触にて非破壊検査が可能である.
・振動計測を静電容量式振動計等を用いることができれば,安価なシステムが実現できる.
想定される用途
・スタッド溶接の非破壊検査.
・スポット溶接の非破壊検査.
・伝導体の各種接合状態の判定.

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3
機械
マイクロバブル・ミスト・エマルジョン等を効率的に作れる多目的・多機能型の多流体混合器
13:20〜13:50
熊本大学 大学院自然科学研究科 産業創造工学専攻
准教授   川原 顕磨呂
www.mech.kumamoto-u.ac.jp/Info/lab/fluid/index.htm
技術概要
本技術は、流体を吸引して他の流体に混合させることができる流体混合器に関するものである。すなわち、流体の組み合わせを変えることにより微小気泡(マイクロバブル)、液滴(ミスト)、エマルジョンなど多彩な混合流体を効率良くつくることができる。例えば、装置をバスポンプ等に取り付ければハンディー型のマイクロバブルジェット風呂等に低コストで応用できる。
従来技術・競合技術との比較
従来技術と比べて、小動力で多量の微細気泡および微細液滴などを製造でき、多種類の流体を同時に自吸できるという特長も有している。これにより応用範囲が広がり、新概念の装置の開発につながると期待される。
技術の特徴
・構造が簡単で容易に作れるのでコストパフォーマンスに優れている。
・多種類の流体を同時に自吸できる。
・流体の混合比率、発生気泡、液滴のサイズを自由に変えることができる。
想定される用途
・マイクロバブルの発生に使えば、水質浄化、化学反応の促進、電子部品の洗浄などに有効である。
・ミストの発生に使えば、薬液散布、気化熱を利用した冷却、化学反応の促進、消火などに有効である。
・装置をバスポンプ等に取付ければハンディー型のマイクロバブルジェット風呂等に低コストで応用できる。

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4
バイオ
未成熟果実中色素の安定化とその利用技術
13:50〜14:20
八代工業高等専門学校 生物工学科
准教授   栗原 正日呼

技術概要
未成熟のまま廃棄される青トマトの有効利用を考えた場合,「緑」の色調が重要な付加価値となる.緑色色素安定化の検討を行った結果,色素を加工中に安定化させ,その後も鮮やかな緑色を維持する加工する方法を見出した.
従来技術・競合技術との比較
青トマトをピューレにしてその鮮やかな緑色を生かそうとした研究はなく,未成熟トマトの緑色の色調を安定化し,かつ維持する方法として,pH調整剤とCyDとを組み合わせた新規な方法で青トマトの有効利用を図るものである.
技術の特徴
・pH調整剤と包接機能を有する環状糖であるシクロデキストリンとを適宜用いる
・加工途中および加工後の緑色の退色を防止し,鮮やかな緑色の色調を維持する
・鮮やかな緑色を生かした他の新規な未成熟果実における製品の開発にも十分応用可能
想定される用途
・現有の通常の赤トマトと同じカテゴリーの商品の「緑色」ラインアップが可能
・新しい「緑色」を生かした新商品の創生
・色彩,味覚にすぐれ,かつ栄養成分(GABA,グルタミン酸)含有の新規な素材としての用途

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5
バイオ
簡単な天然物骨格の変換修飾による抗酸化、抗がん活性の増強
14:20〜14:50
熊本保健科学大学 衛生技術学科
教授   大川原 正

技術概要
シンプルな天然化合物の一部を構造変換し、抗酸化活性とセルラインによる抗がん活性をアッセイし、オリジナルより強い阻害活性を見出した.さらに活性を強めるために構造を修飾したところ、より強い抗酸化、抗がん活性をもつ化合物を得た
従来技術・競合技術との比較
オリジナル化合物の誘導体は抗がん、抗酸化、COX-2阻害作用が報告されているが、構造を変換修飾した化合物は1個だけリン酸化阻害、ジオキシゲナーゼ阻害作用などの報告があり、一連の新規化合物は抗がん剤、他の活性を有するマルチ分子標的薬への発展が期待できる.
技術の特徴
・新規構造
・簡単な合成法
想定される用途
・抗酸化作用
・抗がん剤
関連情報
・サンプルの提供可能

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6
ライフサイエンス
特異的モノクローナル抗体による迅速な老化物質の測定技術
15:00〜15:30
熊本大学 大学院医学薬学研究部 病態生化学分野
助教   永井 竜児
http://srv02.medic.kumamoto-u.ac.jp/dept/biochem2/biochem2.html
技術概要
メイラード反応後期生成物であるAGEは糖尿病合併症や動脈硬化症などの生活習慣病の発症に伴って蓄積が増加する老化物質と考えられており、抗AGE抗体によるAGEの迅速な測定技術は臨床マーカー及びAGE生成阻害剤の探索に応用できる
従来技術・競合技術との比較
AGE構造体は数多く存在し、既に抗AGE抗体が存在するが、我々は生体で生成量の高いAGE(CEA及びCMA)を同定し、それらに対する特異的なモノクローナル抗体を新規に作製した結果、皮膚老化予防薬の検索や糖尿病腎症のバイオマーカーの開発が可能となった。
技術の特徴
・機器分析では困難な不安定なAGE構造体の迅速な測定が可能
・AGE生成阻害剤の簡便なスクリーニング
・一度に多量なサンプルの測定が可能
想定される用途
・腎症の臨床マーカー
・血管及び皮膚老化予防薬の開発
関連情報
・相談後サンプルの提供も可能

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7
ライフサイエンス
新規メタボリックシンドローム治療薬の開発
15:30〜16:00
熊本大学 大学院医学薬学研究部 代謝内科学分野
医員   近藤 龍也
http://www2.kuh.kumamoto-u.ac.jp/met/
技術概要
本化合物は安全性の高い抗潰瘍薬として臨床使用されている。同薬を糖尿病マウスに経口投与すると、体重増加の抑制・インスリン抵抗性の改善・耐糖能の改善が認められ、アディポネクチンの血中濃度が上昇した。
従来技術・競合技術との比較
メタボリックシンドロームの各種代謝異常を包括的にターゲットにした薬剤は存在しない。本化合物の新規適応として、メタボリックシンドロームを考えており安全性の高い治療薬となる可能性がある。
技術の特徴
・抗潰瘍薬としての高い安全性
・体重増加抑制効果
・耐糖能・インスリン抵抗性改善
想定される用途
・メタボリックシンドローム
・軽症2型糖尿病
・肥満症
関連情報
・外国出願特許あり

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8
ライフサイエンス
神経前駆細胞という新しい概念を利用したドーパミン神経細胞の分離方法
16:00〜16:30
熊本大学 大学院医学薬学研究部 脳回路構造学分野
教授   玉巻 伸章
http://srv02.medic.kumamoto-u.ac.jp/dept/morneuro/morneuro.html
技術概要
脳内には神経細胞マーカーを発現しているが、尚増殖能力を維持している神経前駆細胞が存在する。本特許はドーパミン神経前駆細胞それ自身と、未分化な細胞を含まないドーパミン神経前駆細胞の分離法を提供している。
従来技術・競合技術との比較
既存の技術では、パーキンソン病の根治療法となりうる移植用ドーパミン神経細胞に奇形腫を起こすES細胞(iPS細胞)が混入し、脳の再生医療の実施を阻んでいる。本特許の神経前駆細胞は同問題の解決策をもたらす。
技術の特徴
・TH陽性神経細胞に運命は決定しているがまだ増殖能を供えた細胞、ドーパミン神経前駆細胞を提供できる。
・増殖能を持つことを利用したドーパミン神経前駆細胞の分離法を提供する。
想定される用途
・ES細胞を用いた際でも安全な移植用ドーパミン神経細胞を提供する方法
・万能細胞(iPS cell)を用いた際でも安全な移植用ドーパミン神経細胞を提供する方法
・神経幹細胞を用いた際でもグリア瘢痕を形成しない移植用ドーパミン神経細胞を提供する方法

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連携・ライセンスについて
熊本大学 リエゾンオフィス
tel : 096-342-3246   fax : 096-342-3247   mail liaison@jimu.kumamoto-u.ac.jp
熊本保健科学大学 学術研究部
tel : 096-275-2111  fax : 096-245-3126  mail kikaku@kumamoto-hsu.ac.jp
熊本電波工業高等専門学校 総務課 研究協力担当
tel : 096-242-6433  fax : 096-242-5503  mail kikaku1@jimu.knct.ac.jp
八代工業高等専門学校 地域連携センター
tel : 0965-53-1390  fax : 0965-53-1219  mail cies@as.yatsushiro-nct.ac.jp