同志社大学 生命医科学部 医生命システム学科 教授 市川 寛
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ニンニクの抽出成分の一つであるS-アリルシステイン(SAC)をラットに混餌飼料として与え、75週齢で精子機能を検討したところ、SACにより、老化に伴う睾丸重量の減少の抑制、精子数の減少の抑制、運動率および運動精子数の有意な増加が確認された。

SACの経口投与により、加齡に伴う精子機能(増殖能、運動能)を劇的に改善させるとする先行研究はなく、他に競合する技術等は存在しない。本発明は、抗加齢医学の分野において、食品や医薬品として応用することが可能である。

・本発明のSACは、アミノ酸の一種であるシステインの誘導体であり、リジン、ヒスチジン、アルギニン等のアミノ酸と同等の安全性を有し、長期間の内服も可能である
・構造が単純であるため大量合成も可能とされ、また、長期間の保存に対しても安定となる性質を有するため、将来、医薬品として開発される可能性は高い
・本発明の精子機能改善薬は、医薬、機能性食品として、動物や人への応用が考えられる。特に今後世界的に老齢化社会になることから、ヒトの老化にともなう精子機能低下の改善や精力増強作用が確認されれば、機能性食品や健康食品としての有用性が期待できる

・乏精子症、精子無力症等の精子機能の低下に伴う男性不妊症に対して、予防又は治療に応用できる
・種の滅亡から強い保護が必要とされる絶滅危惧種に対し、生殖に十分な機能を有する精子を保存し、種の絶滅から回避させることが期待できる
・経済的価値を獲得するために人為的な交配等によって樹立された生物種の飼育に際し、十分な機能を有する精子を保存することにより、不慮の疫病等による被害から保護すべく、ブランド等の経済的な価値を有する家畜、ペット等の生物種をより安全に保護することが可能となる
当日配布資料(2.08MB)
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