新技術説明会 A-STEP 探索タイプ 2012年2月9日(木)
会場:JST東京別館ホール(東京・市ヶ谷)
 
0901

ものづくり
多糖類を原料とする新規生分解性高吸水高分子
10:15〜10:35
苫小牧工業高等専門学校 物質工学科 准教授 甲野 裕之
http://www.tomakomai-ct.ac.jp/department/sem/labo/kono/index.html
苫小牧工業高等専門学校 産学官連携コーディネーター 土田 義之
新技術の概要
セルロース、キチン・キトサンを原料とした生分解性を有する新規高吸水性高分子。既存のポリアクリル酸系高吸水性材料を凌駕する吸水性能を持ち、分解後の環境に対する非毒性の低い利点を持つ。
従来技術・競合技術との比較
生分解性を有する高吸水性高分子は性能、コストの観点から実用化に至っていない。本技術は低コストかつ安価に合成でき、環境調和性も高い。
新技術の特徴
・徐放性マトリックス(DDSキャリア、徐放性肥料)
・廃液・血液処理用固形剤
・燃料電池
想定される用途
・ポリアクリル酸架橋高分子代替材料(紙おむつ、衛生用品、保冷材)
・土木・農業用資材(土壌改良剤、土壌保水剤)
・ファイントイレタリー(化粧品)
想定される技術移転
本技術は再生可能な資源から吸水性高分子を低コストで生産可能にする技術である。既存品に比べ、①吸水率が極めて高い、②生分解性を有する、③塩水、および多価金属イオンに対する高い吸水性、④生体親和性の点で高い優位性を示す。よって技術移転分野は化学、医薬、農業、土木など多岐に渡ると想定される。
J-STORE掲載特許情報
・生分解性高吸水性高分子の合成方法
関連情報
・サンプルの提供可能/数量に限度あり

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0902

ものづくり
炭素系素材の高速プラズマアッシング・エッチング技術
10:35〜10:55
芝浦工業大学 デザイン工学部 教授 相澤 龍彦
http://www.shibaura-it.ac.jp
芝浦工業大学 産学連携コーディネータ 長谷部 貞夫
新技術の概要
グラッシー・カーボン等の炭素系素材、ダイヤモンド膜・カーボンナノチューブ膜・DLC膜などのコーティング材を、高密度酸素プラズマで5μm/Hの速度でアッシング、エッチングする技術ならびに専用装置を開発し、実証試験を行った。
従来技術・競合技術との比較
脱膜速度が従来の0.5μm/Hに比較して10倍程度まで増加したことに加え、素材への金属インターレイヤーとして使用されているCr膜・W膜も除去し、基材表面性状の損傷なしに処理できる。さらに微細パターンの転写成形用型も作成できる。
新技術の特徴
・カーボンナノチューブ膜への電極パターンの転写
・使用済みのダイヤモンドライクカーボン膜の高速除去により金型・工具基材のリサイクル
・炭素系素材・炭素系コーティング膜へのマイクロパターン転写
想定される用途
・カーボンナノチューブ透明電極などの炭素系機能材料分野
・金型・工具素材をリサイクルして利用するドライ加工分野
・微細パターンを転写成形するマザーツール分野
想定される技術移転
カストマーの用途に応じたシステム設計(装置製作も含む)を提案し共同開発することで、当該技術の周辺技術をパッケージ化し、知的資産としての価値を増進させたい。特に、現時点での課題を共同で解決したり、新しいターゲットを狙ったプロジェクトの運用を通して、環境に優しくコスト優位性の高い加工技術を広めたい。
関連情報
・サンプルの提供可能
・アッシングしたDLCコーテッドサンプル、エッチングしたDLCコーテッドサンプルの展示あり

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0903

ものづくり
樟脳の熱CVDによる透明導電膜の研究開発
10:55〜11:15
中部大学 総合学術研究院 客員教授 梅野 正義
http://www.chubu.ac.jp/
中部大学 コーディネータ 木本 博
新技術の概要
樟脳(カンファ―)は、2つのメチル基と炭素の6員環と5員環をもっていて、低温でも良質なグラフェン膜を得ることができ、プラスチック基板にグラフェン膜を作成できて、良好なシート抵抗と光透過率をもち、透明電極として十分に使用できることを示した。
従来技術・競合技術との比較
"樟脳は、従来のメタンを原料に用いる熱CVDに比して200℃低温化した800℃で良質なグラフェン膜を得ることができる。また、マイクロ波励起表面波プラズマCVDでは、さらに500℃低温化した300℃でもグラフェンの成膜ができることを明らかにした。
新技術の特徴
・グラフェン膜の低温成長
・グラフェン膜の低シート抵抗化と高光透過率化
・グラフェン膜のフレキシブル大面積成膜
・自然由来の原料の樟脳による成膜
想定される用途
・希少金属Inを用いるITO代替の透明電極
・フレキシブル透明導電フィルム
・オールカーボン太陽電池
・バイオセンサー
・DNAチップ
想定される技術移転
自然由来の原料である樟脳によりグラフェンのCVDによる作製技術、エコ循環型プロセスによるグラフェン成膜技術。また、グラフェンは、希少金属Inを使用するITOを代替する大面積透明電極の作製技術、オールカーボン太陽電池およびバイオチップ等の作製技術に大いに活用できると思われ、その技術移転が可能である。
関連情報
・サンプルの提供可能
・開催当日の展示品あり

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0904

ものづくり
複合糸から開発した熱可塑性炭素繊維強化複合材料
11:15〜11:35
兵庫県立工業技術センター 繊維工業技術支援センター 主任研究員兼技術課長 藤田 浩行
http://www.hyogo-kg.go.jp/
兵庫県立工業技術センター 次長 富田 友樹
新技術の概要
炭素繊維と熱可塑性樹脂繊維からなる複合糸をミシンの機構を用いて開発した。この複合糸を用いることで織物や編物形態のプリフォーム製造を低コストで実現し、機械的特性に優れた材料や立体形状成形品が製造できる。
従来技術・競合技術との比較
複合糸の製造方法は、組紐技術の5倍以上の生産性がある。また、作製するプリフォームは柔軟性に富み、既存プリプレグでは不可能な立体形状の成形品の製造を可能とし、高い強度と剛性から金属製機能部品の樹脂代替化が期待できる。
新技術の特徴
・既存複合糸の大幅な低コスト製造が実現できるため、複合糸として様々な用途への活用が可能
・成形に必要なプリフォーム製造の低コスト化と樹脂の高含浸化による成形性の大幅な向上
・小型かつ複雑形状の金属製機能部品の樹脂化の実現による大幅な軽量化
想定される用途
・自動車等で使用される金属製機能部品の樹脂化
・板バネや金属製補強材料などの樹脂化
・板バネや金属製補強材料などの樹脂化
想定される技術移転
炭素繊維と熱可塑性樹脂繊維からなる複合糸は、様々な形態で加工でき、低コストで製造できることから既存の金属製機能部品や構造材料など様々な材料としての用途が期待できる。また、射出成形品では得られない強度と剛性を持ち、立体形状の成形品への適用もでき、その可能性は大きい。
関連情報
・サンプルの提供可能
・複合糸、織物プリフォーム、編物プリフォーム、成形品数点の展示あり

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0905

IT、環境
高精度津波予測と干渉によって津波を消散させる防波堤
11:35〜11:55
富山大学 総合情報基盤センター 講師 奥村 弘
富山大学 産学官連携コーデネーター 永井 嘉隆
新技術の概要
研究開発した津波の高精度予測シミュレータを用いて、波の「干渉」を有効利用することにより新しい観点から津波の高さや威力を大幅に低減することのできる未来型の防波堤と産業利用の優位性について述べる。
従来技術・競合技術との比較
従来の津波シミュレータのボトルネックであった時間刻みの制約がなく、さらには連立方程式を解かないマトリックス・フリーのシミュレーション・テクノロジーであるため、津波の長時間予測を高速かつ高精度に行うことができる。
新技術の特徴
・特性法という新しい発想から数値解析のボトルネックであった時間刻みの制約がなく、さらには連立方程式を解かないマトリックス・フリーのシミュレータであるため、津波の長時間予測を高速かつ高精度に行うことができる。
・津波のみならず、あらゆる流体力学的な自然現象の長時間予測を高速かつ高精度に行うことができる。
・提案する「双胴型」防波堤(特許出願)は、高い壁に津波を衝突させるという従来の防波堤の発想とは異なり、波の干渉を利用して津波の力を低減させようというアイディアに基き、2つの翼間での波の「反射」・「干渉」・「相殺効果」のメカニズムを利用することで津波の破壊力を劇的に低下させることができる。
想定される用途
・人と環境にやさしい未来型の防波堤として「双胴型」防波堤は産業利用上の観点からも卓越した成果が期待できる。
・日本のみならず、地球規模のあらゆる海域での津波予測シミュレータのデファクト・スタンダードとなりうる。
・河川の氾濫解析などあらゆる用途への汎用流体シミュレータの開発が可能となる。
想定される技術移転
従来の防波堤対策では高さや規模が肥大化し、防波堤によって海洋景観が遮断されるといった問題を大きく緩和させる未来型の防波堤として「双胴型」防波堤は大きな可能性があり、津波などから国土・住民を護る安心、安全対策としてまた学術的にも産業利用上の観点からも卓越した成果が期待できる。

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0906

IT
眼の反射運動を利用したドライバの眠気予兆検出技術
13:00〜13:20
中部大学 工学部 教授 平田 豊
中部大学 コーディネータ 木本 博
新技術の概要
前庭動眼反射と呼ばれる反射性眼球運動を利用した自動車ドライバの眠気とその予兆を検出する技術を紹介する。
従来技術・競合技術との比較
ドライバの覚醒度が著しく低下した状態を検出する既存技術に対し、その予兆を検出可能な点に優位性がある。指標とする眼球運動はドライバに非接触で計測できる。
新技術の特徴
・非接触・非拘束で眠気自覚前に予兆検出可能
・以前に開発した瞳孔ゆらぎを利用した居眠り運転防止システムとの併用可能
・既存のハードウェア技術により実車搭載可能
想定される用途
・自動車以外の乗物操作車の居眠り防止(鉄道、飛行機等)
・仕事中のオフィスワーカー、講義受講中の学生等の居眠り防止
・自動車ドライバの居眠り防止
想定される技術移転
実車搭載のためのハードウェア技術を有する企業への眼球運動検出、頭部運動検出、前庭動眼反射評価用ソフトウェアの提供。
関連情報
・外国出願特許あり

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0907

ものづくり
超小型3軸球面モータ
13:20〜13:40
金沢大学 理工研究域 准教授 上野 敏幸
金沢大学 知的財産部門長 分部 博
新技術の概要
超小型球面モータを開発した。これは磁歪材料(Fe-Ga合金)の伸縮と屈曲変形を巧みに利用し、球ロータの3軸回転を行うもので、USB電源で駆動できる。将来、情報通信や医療機器の小型カメラやミラーの角度調整に実用的に利用できる。
従来技術・競合技術との比較
三軸回転には基本的に3個のモータが必要であるが、これを1個のモータで実現できる。モータは小型でコンパクト、動作電圧も数V程度である。パソコンや携帯電子機器、内視鏡などに搭載されるCCDカメラの角度制御(首振り)が可能になる。
新技術の特徴
・省スペースで3軸の回転の動きができる。
・駆動ドライバーも含め小型・コンパクト。持ち運びも可能である。
・精密な角度制御も可能である。
想定される用途
・携帯電子機器、パソコン、情報通信用小型CCDカメラの回転機構
・医療・瓦礫内探査用内視鏡のCCDカメラの回転機構
・小型ロボット、マニュピュレータの関節
想定される技術移転
携帯電子機器、マルチメディア、映像,光学、情報通信への技術移転を希望する。原理と構成はほぼ確立されており、これらは試作により実証されている。あとはデバイスの作り込みと駆動ドライバーの製作である。磁歪材料の量産・低価格化も進み、数年以内の商品化、機器への実装も可能と思われる。

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0908

ものづくり
磁気共振型ワイヤレスガスセンサ
13:40〜14:00
山形大学 大学院理工学研究科 教授 石井 修
http://ishii-kambelab.yz.yamagata-u.ac.jp/
山形大学 産学官連携推進員 阿部 誠
新技術の概要
ガス吸収に伴い膨張する材料を被覆した磁性リボンは、ガス濃度と共に曲率が変化する。この変形に伴い機械共振周波数も大幅に変化する。本原理に基づき、磁気的に振動を励振・検出するタイプの水素、アセトン、水、アンモニアのセンサを実証した。
従来技術・競合技術との比較
機械共振を利用したガスセンサとして、ガス吸収に伴う質量変化によって共振周波数が変化する水晶振動子質量計(QCM)がある。しかし、QCMでは軽元素の水素は検出できず、さらに、高価であることや、配線が必要なこと等の短所がある。
新技術の特徴
・酵素や抗原・抗体反応を使用した細菌やウイルスセンサ
・形状記憶物質と組み合わせた変位センサ一体型アクチュエーター
・素子をアレイ化した多変量(温度、圧力、密度、ガス)センサ
想定される用途
・食品の鮮度センサ、果物の最適賞味時期センサ(匂いセンサ)
・高感度環境モニタ(大気中や水中の汚染物質センサ)
・カプセル内包型体液センサ(人体内部の体液センサ)
想定される技術移転
本ワイヤレスセンサは安価なので、パッケージ食品の鮮度センサや建物の劣化診断など、使い捨て可能な用途に向いている。また、センサアレイとすることで多変量を一括検出可能なので、大気や水質のモニタリングにも向いている。さらに、酵素や抗原・抗体反応を使用した極微量の匂い・香り物質、細菌、あるいはウイルスセンサへの適用も考えられる。

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0909

ものづくり
前後左右斜めの任意の方向に移動や物体搬送ができる車輪
14:00〜14:20
京都大学 大学院工学研究科 准教授 小森 雅晴
http://www.mefd.me.kyoto-u.ac.jp/
京都大学 特定研究員(産官学連携) 門林 剛士
新技術の概要
工場、倉庫、病院のような狭い空間内において素早く無駄なく移動を実現するため、1つの車輪だけで前後左右斜めの任意の方向に移動や物体搬送をすることができる車輪を開発した。
従来技術・競合技術との比較
通常の車輪では切り返し動作を要するため大きなスペースと動作時間が必要となる。また、従来型車輪では回転抵抗のため正確な移動が困難である。本研究の車輪ではこれらの問題を解決し、素早く無駄なく、かつ、正確な移動や物体搬送が可能である。
新技術の特徴
・前後にも左右にも斜めにも任意の方向に移動や物体搬送を実現することができる
・狭い空間内でも、素早く無駄なく任意の方向への移動や物体搬送が可能
・不確実な回転抵抗が無いため、安定した正確な移動や物体搬送が可能
想定される用途
・工場や倉庫などで使用する移動車両・搬送台車・フォークリフトなどの移動装置での利用
・ベルトコンベア、ローラコンベアのような固定された搬送装置での利用
・車いすなどの医療福祉用移動装置での利用
想定される技術移転
①工場や倉庫などで使用する移動車両・搬送台車・フォークリフトなどの移動装置での利用、②ベルトコンベア、ローラコンベアのような固定された搬送装置での利用、③車いすなどの医療福祉用移動装置での利用、を目指して、企業と連携し実用化を進めたい。
J-STORE掲載特許情報
・移動搬送機構
関連情報
・車輪試作品の展示あり

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0910

IT
複雑系のスマートセキュリティシステムに関する研究
14:20〜14:40
早稲田大学 理工学術院 助教 間普 真吾
http://www.waseda.jp/sem-hflab/eclab/
北九州産業学術推進機構 産学連携担当部長 道家 隆博
新技術の概要
ユビキタス社会の複雑化により、様々なシステムが相互接続・相互作用し、その組合せによる影響の可能性は膨大なものとなっている。本発表では、膨大な情報をもつシステムを対象に予測・異常検知が可能な手法を提案する。
従来技術・競合技術との比較
膨大なデータの中から、時間とともに変化する様々な現象に対処・適応できる手法を提案する。従来のような設計者が予め設定した処理ルールでは対応できない複雑なシステムのサステナビリティ実現に貢献する。
新技術の特徴
・巨大なデータベース(特に多くの属性を持つ)から有益なパターン(ルール)を抽出
・通常とは異なる現象(未知の異常)の検知
・情報システムの耐性アップ
・データベースから個々人の嗜好パターンを抽出
想定される用途
・ネットワーク不正侵入検知システム
・故障検知(故障が起きる前の隠れた異常の検知)
・顧客データ分析(潜在的な行動・思考パターンの抽出)
・情報セキュリティ対策
・市場トレンド予測
・交通渋滞回避システム(自動車ナビゲーションシステム)
想定される技術移転
本研究は様々な予測・検知を可能にする汎用的な手法である。したがって、交通渋滞予測システム、システムの正常パターンや異常パターンを検知する方式、ネットワークの不正アクセス検知など、今後ますます複雑に連携するシステムの安心・安全を支援する枠組みとして期待できる。

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0911

環境、ものつくり
リチウムイオンの高速抽出回収プロセスの開発
15:00〜15:20
大阪府立大学 大学院工学研究科 教授 武藤 明徳
https://sites.google.com/site/labofamuto/
大阪府立大学 統括コーディネーター 亀井 政之
新技術の概要
本開発のマイクロリアクター方式では、共存する数倍の濃度のナトリウムイオンの影響をほとんど受けずに、リチウムの選択回収が可能であることを実証。また従来抽出法の40倍以上の時間短縮が可能であることも見出した。
従来技術・競合技術との比較
従来の抽出プロセス法に比べ、本開発の高速抽出回収プロセスによれば、(1)抽出速度が従来法の40倍以上、(2)大型セトラーを不要とし、(3)地域分散リサイクルを可能とする新プロセスが実現できる。
新技術の特徴
・銅イオンなどの重金属イオンの回収・リサイクル
・DHA、EPAなどの微量で不安定な生理活性物質の高純度化
・微量ガスの溶液中への高速吸収など
想定される用途
・リチウム:廃リチウムイオン電池からのリチウム回収
・ルビジウム:血液造影剤用高純度ルビジウムの製造
・セシウム:光電子装置、機能性ガラス用高純度ルセシウムの製造
想定される技術移転
リチウムイオンの回収およびリサイクルに関する技術を、電池もしくは鉱業関連の国内企業と連携し、例えば、廃リチウム電池中のリチウムのリサイクルを目指したい。本技術の実用化によりリチウムイオン電池の開発製造とリチウム資源の確保がわが国の資源およびエネルギー戦略に大いに貢献できる。

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0912

環境
オゾン水を用いた低濃度NOxの除去技術
15:20〜15:40
大阪府立大学 大学院工学研究科 准教授 安田 昌弘
http://www.eng.osakafu-u.ac.jp/Japanese/02senko/chemi_group/group02.htm
大阪府立大学 統括コーディネーター 井上 隆
新技術の概要
ガラス繊維フィルターを充填物とした湿式脱硝法により、高濃度から低濃度の窒素酸化物(NOx)を、水に吸収させるコンパクトで高性能な新しいプロセスを開発し、吸収液にオゾン飽和水を用いることでさらに脱硝効率を高めた。
従来技術・競合技術との比較
ガラス繊維フィルターを充填物とした湿式脱硝プロセスは、水を吸収液としてNOxを高効率かつコンパクトに除去でき、従来の触媒を用い高温下で還元窒素を必要とする乾式法に比べて装置が簡略かつ吸収液を濃硝酸として再利用できるという大きなメリットを有している。
新技術の特徴
・ゼロエミッション(吸収液も濃硝酸として再利用)
・メンテナンスフリー(動力として電気だけで作動)
・SOxおよびPM(粒子状物質)も同時除去可能
想定される用途
・ボイラー排ガス、内燃機関の排ガス処理
・オゾン水による滅菌・空気清浄
・発電所・硝酸製造設備の脱硝
想定される技術移転
本技術は、金属溶解プロセスや硝酸製造プロセスから排出される20万ppm以上の高濃度硝酸除去から200ppm程度の低濃度のNOxの除去が可能であり、メンテナンスがほとんど要らないことから、人が常駐できないトンネル廃ガスの処理等非常に応用範囲が大きい。
関連情報
・脱硝実地試験が可能

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0913

ものづくり
非白金族系固体触媒を用いたファインケミカル合成
15:40〜16:00
北海道大学 触媒科学研究センター 准教授 清水 研一
http://www.cat.hokudai.ac.jp/shimizu/
北海道大学 特任准教授/国際戦略マネージャー 山口 茂彦
新技術の概要
アルコールを原料とする一段階でのファインケミカル合成に有効な非白金族系固体触媒を開発した。ナノクラスター化、担体酸塩基点の協働効果を駆使して、白金族錯体触媒と同等もしくはより高性能な触媒性能を示した。
従来技術・競合技術との比較
(1)酸化剤フリー条件でのアルコール酸化、(2)アルコールのカップリング反応、(3)アルコールとアミンのクロスカップリング反応に対し、白金族錯体(文献値)を上回る触媒性能を示す。本触媒は白金族錯体よりも安価で、触媒リサイクルか可能な点で先行技術よりも実用性が高い。
新技術の特徴
・ファインケミカル合成における、(A)ワンポット化、(B)ハロゲンフリー化、(C)白金族フリー化、(D)固体触媒化、(E)非化石由来原料利用 を達成
・従来の生産技術(多くは多段階、非触媒法)に比べE-ファクターを大幅に低減可能
想定される用途
・基礎化学品製造
・界面活性剤(シャンプー、リンス等)
・スキンケア原料
想定される技術移転
界面活性剤(シャンプー、リンス等)、スキンケア原料を生産する国内化学メーカー(ダイセル、花王、ライオン、広栄化学等)に技術移転し、アルコール、アミンの新規製造法を確立したい。
関連情報
・サンプルの提供可能

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0914

ものづくり
発光性イリジウム錯体LB膜を用いたセンシングデバイス
16:00〜16:20
愛媛大学 大学院理工学研究科 教授 佐藤 久子
愛媛大学 客員教授 松本 賢哉
新技術の概要
本研究では実用に供せられる高い感度と選択性を持った気体センサー膜として、発光性イリジウム錯体と粘土鉱物とのハイブリッドLB膜を製造することをめざした。種々の粘土鉱物の検討をおこなった結果、サポナイト粘土では強度の増大したLB膜を形成することを見出した。得られたハイブリッド膜は酸素に関して酸素圧10KPa以下の範囲で、応答性1秒以下のセンサーとして働くことがわかった。
従来技術・競合技術との比較
従来の有機ポリマー膜(厚さマイクロメーター)と比べ、粘土鉱物とのハイブリッドLB膜はナノメーターのオーダーで厚さ制御が可能となった。そのため均一かつ再現性の優れた薄膜デバイスを実現した。発光は表面反応で起こるために気体拡散の影響がなく、低温で動作することも特徴である。湿式方式のため製造は低エネルギー、かつ単分子膜に要するレアメタルの量も微量である。粘土を用いており環境にもやさしい。
新技術の特徴
・nmオーダーの薄膜の製造技術
・高感度の可逆な酸素応答性
・多重発光膜製造技術
想定される用途
・真空チェック用
・酸素センサー
・気体センサー
想定される技術移転
真空プロセスにおいて厳密な酸素濃度制御が要求される箇所に用いられるセンシングデバイスの要素技術として適用が想定される。
また多重発光膜を用いた新しい光源等としての適用可能性が想定される。

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0915

ものづくり
高電力変換効率・低コストを両立する電力増幅器
16:20〜16:40
千葉大学 大学院融合科学研究科 准教授 関屋 大雄
http://www.s-lab.nd.chiba-u.jp
千葉県産業振興センター 研究開発コーディネータ 金田 欣亮
新技術の概要
増幅器・インバータ回路の電力損失の主要因となるスイッチング損失を極限まで低減することができる設計手法を開発しました。この技術はRF電源、無線電力伝送、通信用増幅器、バラストなどの高効率化に貢献することが期待されます。
従来技術・競合技術との比較
独自の数値設計技術を用いることにより、極めて高効率な回路を容易に設計できるようになりました。その設計技術を用いて開発した増幅器は、電力損失の低減、コストの削減等において、従来の技術を凌駕する特性を示しています。
新技術の特徴
・最適化設計
・スイッチング電源
・パワエレ専用CAD(Computer Aided Design)ソフト開発
想定される用途
・RF電源
・無線電力伝送
・通信用増幅器
・バラスト
・無線電力伝送
・通信用増幅器
想定される技術移転
増幅器/インバータ回路としては基本的な技術であり、様々な応用が期待されます。具体的には高出力が要求されるRF電源(プラズマ発生装置)、無線電力伝送の送信部などへの応用が期待されます。また、開発した設計手法はさまざまな回路開発に応用可能であり、特にパワエレ分野での高効率回路の低コスト開発に寄与します。
J-STORE掲載特許情報
・回路設計支援方法及びその装置並びに回路設計支援プログラム
関連情報
・サンプルの提供可能/試作可能
・外国出願特許あり

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<連携・ライセンスについて>
産学連携展開部 事業推進(募集・探索)担当
TEL:03-5214-8994  FAX:03-5214-8999
maila-step@jst.go.jp






新技術説明会 A-STEP 探索タイプ 2012年2月10日(金)
会場:JST東京別館ホール(東京・市ヶ谷)
 
1001

ライフサイエンス
ウィントシグナルに作用する天然物の探索
10:15〜10:35
千葉大学 大学院薬学研究院 教授 石橋 正己
http://www.p.chiba-u.ac.jp/lab/kouzou/
千葉県産業振興センター 広域連携コーディネーター 石塚 勝巳
新技術の概要
ウィントシグナルを制御する化合物は癌などの医薬だけでなく育毛剤の素材など幅広い分野への応用が期待される。本研究ではウィントシグナルに作用する天然物の詳細なスクリーニングと活性成分の探索を行った。
従来技術・競合技術との比較
ウィントシグナルを標的とした医薬品はまだ存在せず、育毛剤としてもまだ未開発であるが、ウィントシグナルが有用な標的であることは明らかにされており、本シグナルに作用する天然物素材の報告はあまりない。
新技術の特徴
・ウィントシグナル阻害作用をもつ
・天然物由来の化合物
・新規化学構造をもつ
想定される用途
・癌をはじめとするウィントシグナルが関わる疾病の治療に効果を示すことが期待される
・育毛剤の素材として有効なことが期待される
・ウィントシグナルが関与する生体機能システムを解明するための試薬
想定される技術移転
今回得られた活性化合物について、今後mRNAやタンパク発現レベルの変化やを明らかにするとともにその標的タンパクを解明することが重要である。さらに活性発現に重要な部分構造をもつ高活性アナログを調製することにより、有効なウィントシグナル阻害剤を創製し、さらには育毛剤等への応用が期待される。

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1002

ライフサイエンス
新しいpH応答性リポソームを用いた高活性がんワクチン開発
10:35〜10:55
大阪府立大学 大学院工学研究科 助教 弓場 英司
http://www.chem.osakafu-u.ac.jp/ohka/ohka9/index.htm
大阪府立大学 シーズ育成オフィス 副オフィス長 阿部 敏郎
新技術の概要
新規なpH応答性ポリマーとリポソームとの複合化によって、腫瘍を消滅させるほどの強力な抗腫瘍免疫を誘導できるpH応答性リポソームを開発した。本技術は有効性の高いがん免疫治療のための新しい運搬体として極めて有望である。
従来技術・競合技術との比較
本研究で開発したpH応答性リポソームは、動物実験で最大の免疫誘導活性を持つ試薬と同等もしくはそれ以上の免疫誘導機能を持ち、しかも、食品添加物に用いられている高分子や、脂質をベースに作製されているため安全性も高い。
新技術の特徴
・特定の細胞内部に、生理活性物質を効率良く運搬可能
・動物実験において、がんを消滅させるほど強力な抗腫瘍免疫を誘導可能
・pH応答性ポリマーの構造最適化により更なる高性能化が可能
想定される用途
・がんワクチン
・感染症ワクチン
・細胞内への運搬が必要な生理活性物質(核酸、タンパク質など)のデリバリー担体
想定される技術移転
本研究で開発したpH応答性リポソームのがんワクチンとしての性能評価について、製薬関連企業と連携し、大型動物での評価や、汎用的な抗原を用いた評価を行ってその実用化を目指したい。本技術の実用化により、有効ながんワクチンのためのデリバリーシステム開発、およびがん治療技術が飛躍的に進歩するものと期待できる。
J-STORE掲載特許情報
・ポリグリシドール誘導体、及びこれを含む複合薬物担体
関連情報
・サンプルの提供可能

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1003

ライフサイエンス
機能性磁気ナノ微粒子のバイオ分野への応用
10:55〜11:15
横浜国立大学 大学院工学研究院 准教授 一柳 優子
http://www.phys.ynu.ac.jp/labs/yuko/
横浜国立大学 産学官連携コーディネーター 西川 羚二
新技術の概要
コストのかからない湿式混合法により粒径が数ナノの磁気クラスターを生成し、さらに官能基を修飾して機能化した。がん細胞選択性もそなえており、バイオ分野への応用としての特性を紹介する。
従来技術・競合技術との比較
薬剤輸送や温熱療法に磁気微粒子を利用しようとする新たな試みである。ナノサイズなので複数のタンパクや薬剤など化学分子の修飾を施しても細胞内へ導入が可能。質量分析やイメージングにも高精度の評価が可能。
新技術の特徴
・質量分析用イオン化支援剤としての機能を持つ
・室温で強磁性あるいは常時姓を持つナノサイズ
・あらゆる化学物質の修飾が可能
想定される用途
・遺伝子導入
・目的物質分子の回収や分離あるいは導入
・がん温熱療法
想定される技術移転
バイオ分野の企業と以下のような応用を発展させたい。また医学系研究者と臨床へ向けた実験を共同で進めたい。
1.選択した遺伝子を磁気微粒子に修飾し細胞へ導入
2.イオン化支援機能を活かした質量分析用マトリックス
3.がん温熱療法としての磁気ハイパーサーミア
4.磁性で誘導する薬剤輸送
5.目的物質分子の回収や分離
J-STORE掲載特許情報
・マグネタイトナノ微粒子の製造方法
関連情報
・サンプルの提供可能
・展示品有り

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1004

ライフサイエンス
固形悪性腫瘍に対するT細胞動員型免疫療法によるがんワクチン開発
11:15〜11:35
高知大学 教育研究部 教授 宇高 恵子
http://www.kochi-ms.ac.jp/~ff_immnl/index.htm
JSTイノベーションサテライト高知 シニア科学技術コーディネーター 藤本 茂
新技術の概要
T細胞の固形腫瘍内への浸潤機構を明らかにし、そのしくみを利用したTh&CTL誘導型の免疫療法を考案した。さらに、自己抗原ゆえに誘導しにくい腫瘍特異的Th細胞を効率よく誘導し、抗腫瘍効果を格段に高めるワクチンのデザインができた。
従来技術・競合技術との比較
従来のペプチド免疫でもT細胞の数は増やせるが、抗腫瘍効果は限られる。我々は、腫瘍のありかを見つけて侵入する腫瘍特異的Thを効率よく誘導する方法を開発した。その結果、大量のCTLが腫瘍内に浸潤し、高い抗腫瘍効果が得られた。
新技術の特徴
・自己寛容に傾いた腫瘍特異的Thを含め、Thを500倍あまり効率よく誘導できる。
・任意の細胞傷害性T細胞(CTL)誘導性ペプチドと組み合わせが可能。
・固形腫瘍に対する抗腫瘍効果を格段に向上できた。
・腫瘍抗原に限らず、任意の標的抗原に対して効率よくTh誘導ができる。
・抗原を置換すれば、効率よく制御性Tregを誘導することも可能。
想定される用途
・悪性腫瘍の免疫療法
・アレルギーや自己免疫疾患に対する、抗原特異的免疫寛容の誘導
・ヘルパーT細胞誘導性ペプチドの測定法
想定される技術移転
ペプチドワクチン等による免疫療法の抗腫瘍効果を格段に高める技術の提供であり、奏功率が飛躍的に高い抗腫瘍剤の開発を目指す製薬会社等への技術移転を想定。
関連情報
・外国出願特許あり

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1005

ライフサイエンス
セリン/スレオニン・キナーゼを標的にした抗がん薬の開発
11:35〜11:55
金沢大学 がん進展制御研究所 所長・教授 向田 直史
http://www.kanazawa-u.ac.jp/~ganken/bunsiseitai/JapContent.html
金沢大学 連携研究推進部門長・教授 渡辺 良成
新技術の概要
新規の置換フェナントレン化合物は、セリン/スレオニン・キナーゼPim-3の活性を阻害することによって、膵臓がん細胞株の試験管内の増殖を抑制した。さらに、担がんマウスに投与すると、顕著な副作用を起こさずに腫瘍増殖を抑制した。
従来技術・競合技術との比較
現在用いられている抗がん剤・分子標的薬が標的としている分子とは全く異なる分子を標的としているため、従来の抗がん剤・分子標的薬が無効な症例にも効果が得られる可能性が高いうえに、重篤な副作用を起こす可能性も低い。
新技術の特徴
・Pim-3が血管新生誘導作用が報告されているので、黄斑変性症の治療
・Pim-3が血管新生誘導作用が報告されているので、糖尿病性網膜症の治療
・Pim-3が細胞増殖促進作用が報告されているので、ケロイドの治療
想定される用途
・膵臓がんの治療
・肝臓がんの治療
・大腸がんの治療
想定される技術移転
ヒトの膵臓がんに対する新規分子標的医薬品の開発を、製薬会社との共同研究および技術移転で目指す。従来の分子標的抗がん剤に多いチロシンキナーゼと異なりセリン/スレオニンキナーゼを標的にすることに新規性があり、既存薬で薬剤耐性が生じた場合の効果と、類似のAKT阻害剤でみられる高血糖の副作用の回避が期待される。
J-STORE掲載特許情報
・置換フェナントレン化合物を有効成分とするがんを予防および/または治療するための医薬組成物
関連情報
・サンプルの提供可能

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1006

ライフサイエンス
ヒト類似皮膚をもつモデルマウスを用いたアンチエイジング薬の開発
13:00〜13:20
中部大学 生命健康科学研究所 研究員 飯田 真智子
http://web.mac.com/chubu5011/環境衛生学HP/
中部大学 コーディネータ 木本 博
新技術の概要
皮膚にメラニンを保有するヒト類似皮膚をもつモデルマウスの作製に成功した。本モデルマウスを用いれば、ヒトでも効果が期待できる紫外線や加齢に伴う皮膚エイジング(シミ、脱毛、シワ、タルミ等)に対する薬剤開発が可能である。
従来技術・競合技術との比較
本モデルマウスに候補物質を外用・内服させれば、従来のin vitro、ex vivo評価系と比べ、実際の生体における薬剤効能を評価できる。本マウスに誘導した加齢性皮膚変性において、ヒト治療剤の効果がみられたため、ヒトでも効能を発揮する信頼性の高い薬剤開発が期待できる。
新技術の特徴
・マウスは通常、ほとんど皮膚の上皮にメラニンがないが、本モデルマウスは皮膚にメラニンを保有する。
・本モデルは、ほとんど無毛のヒトと類似した皮膚を持つヘアレスマウスである。
・本モデルマウスは、ヒトと類似した発症機構により、紫外線によるサンタン・シミを発症する。
・本モデルマウスは、無毛のため、外用・内服・注射等による薬物や紫外線などの刺激の皮膚に対する直接作用を検証できる。
・本モデルマウスでは、メラニン/メラノサイト異常疾患の予防・治療法の開発に幅広く応用できる。
想定される用途
・モデルマウスを用いた肝斑および雀卵斑の予防薬・治療薬の開発(外用・内服・注射)
・モデルマウスを用いた美白剤の開発
・モデルマウスを用いた白斑の予防・治療薬の開発
・モデルマウスを用いた育毛剤・養毛剤の開発
・モデルマウスを用いた加齢に伴う皮膚変化(シワ・タルミ)に対する予防薬・治療薬の開発
・モデルマウスを用いたアンチエイジング機能を持つ薬物の開発
・iPS細胞等の移植による育毛剤等のメラニン/メラノサイト異常疾患の治療法の開発
想定される技術移転
本モデルマウスは、ヒトと類似した皮膚をもつため、加齢や紫外線などの刺激による皮膚トラブルを再現できる。一方、外用・内服による実際の生体における薬剤効能を評価出来るだけでなく、ヒトでは検証が難しい薬剤の予防効果も解析できるため、医薬品・機能性食品・医薬部外品・化粧品等の開発に有効である。

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1007

ライフサイエンス
低分子量ペプチド系溶解度向上タグを用いた封入体形成防止技術
13:20〜13:40
東京農工大学 大学院工学研究院 准教授 黒田 裕
http://www.tuat.ac.jp/~ykuroda/
東京農工大学 産官学連携・知的財産センター研究員 木下 麻美
新技術の概要
本技術では、分子量が小さく切除を必要としない短いペプチド系タグの付加が目的蛋白質の溶解性を著しく向上させることを踏まえて、大腸菌で封入体を形成する組換え蛋白質を可溶性画分で発現するための複数の封入体形成防止発現ベクターを開発し、実用化に向けての検証実験を行った。
従来技術・競合技術との比較
大腸菌で発現させた組換え蛋白質が封入体を形成する場合、MBPなどの高溶解性蛋白質を融合することで、封入体を形成せずに可溶性画分で発現させることが可能である。しかし、分子量の大きい融合蛋白質は除去を必要とするため、目的の組換え蛋白質の最終収率があまり上がらず、大腸菌より高価で汎用性の低い発現系に移行する場合が多い。
新技術の特徴
・従来の溶解性向上タグと可溶化効率が変わらず分子量が10分の1程度と小さい
・分子量が小さいため蛋白質精製の際にタグを切断する必要がない
・酵素、ペプチド、ホルモンなど幅広い蛋白種類に応用できる
想定される用途
・研究開発段階の酵素の可溶化
・蛋白質発現用の汎用ベクターに於けるタグ配列
・組換え蛋白受託生産企業等
想定される技術移転
1) 溶解性を向上させるペプチド系溶解性向上タグ。目的蛋白質に付加することで溶解性が、タグ構成アミノ酸に対して指数関数的に向上する3〜10残基の短いペプチド系タグを開発した(Kato et al.(2007); 特願2004-358021号)。2) ペプチド系溶解性向上タグを応用し、大腸菌を宿主とする組換え蛋白質の可溶性画分での発現を向上するための技術。溶解性が低い組換え蛋白質
関連情報
・サンプルの提供可能

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1008

ライフサイエンス
DNA修復活性の迅速簡便な測定技術を活用した創薬スクリーニングの開発
13:40〜14:00
長崎大学 大学院医歯薬学総合研究科 助教 荻 朋男
http://www.med.nagasaki-u.ac.jp/adi-pphy/index.html
長崎大学 産学官連携戦略本部 助教 藤原 雄介
新技術の概要
DNA修復活性の測定技術は、抗がん剤の開発や化粧品の性能評価等に有益である。DNA修復によるDNA合成は細胞周期DNA合成と比較してごく微量であるため、高感度な測定系を必要としており、これまではラジオアイソトープの使用が必須であったが、本法は蛍光試薬を使用することで簡便かつ高感度での測定が可能である。
従来技術・競合技術との比較
エチニルウラシル化合物と蛍光アジドのカップリング反応を利用し、これまでは放射性ヌクレオチドの取り込みにより測定をおこなっていた、DNA修復活性の測定を短時間で高感度に実施することが可能となった。
新技術の特徴
・抗がん剤スクリーニング
・化粧品性能評価
・紫外線ダメージ修復機能を阻害する化合物の探索
想定される用途
・抗がん剤スクリーニング
・紫外線ダメージ回復機能を持つ薬剤・化合物の探索
・臨床診断
想定される技術移転
DNAの修復経路が複数あり、それらが機能しなくなると細胞は死滅しやすくなることから、修復機能低下剤は抗がん剤となり得る。左記抗がん剤候補は、本技術を利用したスクリーニングが可能であり、移転先としては、製薬企業を想定している。
関連情報
・外国出願特許あり

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1009

ライフサイエンス
患者説明に有効なベクトルシェーマ作成インタフェース
14:00〜14:20
国立循環器病研究センター 研究所 室長 中沢 一雄
http://www.ncvc.go.jp/res/divisions/biomedical_system/index.htm
国立循環器病研究センター 事業化戦略室長 赤川 英毅
新技術の概要
電子カルテの機能改善を主な目的に、シェーマ(模式絵図)選択のインタフェースを作成した。複雑な先天性心疾患の血行動態などを患者にわかりやすく説明することができ、インフォームドコンセントを得るにも有効である。
従来技術・競合技術との比較
既成の電子カルテにおけるシェーマはビットマップ形式が主体であり、操作性が限定的で柔軟性に乏しい。本システムには、効率的にシェーマの選択ができるだけでなく、臓器の形状や血流などの動的な変化を表現でき、患者説明を補助する機能が含まれている。
新技術の特徴
・シェーマを構造化することができる
・柔軟な操作性によってわかりやすく情報を表現できる
・ビットマップ形式に比べシェーマのデータ容量を少なく設定できる
想定される用途
・電子カルテのシェーマ・システムあるいは(心臓を中心とした)各種医療機器システムのインタフェース
・医療従事者間のコミュニケーション・ツール
・eラーニングなどの教育教材
想定される技術移転
電子カルテのベンダーあるいは医療機器のメーカーと連携し、ベクトルシェーマ作成システムの実用化を目指したい。シェーマの持つ「わかりやすさ」は患者に対してだけでなく医療従事者に対しても「使いやすい」システムとなるため、電子カルテや医療機器の機能向上とともに新しいマーケットの開拓が期待できる。

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1010

ライフサイエンス
二菌種複合バイオフィルムを利用したエタノール発酵法
14:20〜14:40
日本大学 生物資源科学部 教授 森永 康
http://hp.brs.nihon-u.ac.jp/~shokubi/
日本大学産官学連携知財センター コーディネーター 渡辺 麻裕
新技術の概要
乳酸菌と酵母が形成する複合バイオフィルムを固定化菌体とするリアクターをもちいて半連続および連続エタノール発酵を検討した結果、発酵菌体の保持能と雑菌の排除能に優れ、長期連続運転に適している可能性が示唆された。
従来技術・競合技術との比較
従来のエタノール連続発酵は酵母菌体の分離回収が必要で、雑菌汚染で不安定化。本法は乳酸菌と共培養するだけで酵母を自動固定化でき、菌体の分離回収が不要。共存乳酸菌の作用で雑菌排除可能で半連続・連続発酵に適する。
新技術の特徴
・酵母・乳酸菌共存⇒単独微生物ではできない有用物質の生産
・菌体自動固定化⇒発酵や水浄化などの連続微生物処理
・雑菌に強いシステム⇒無殺菌・低殺菌発酵、メンテナンスフリー生産
想定される用途
・バイオエタノールの連続発酵
・酒類等の連続発酵
・アルコール以外の有用物質の生産
想定される技術移転
菌体自動固定化能と雑菌排除能をもち菌体回収工程不要で殺菌用熱エネルギーを削減可能なため、酵母利用発酵全般(例:バイオエタノールやアルコール飲料等の生産、有用物質生産プロセス)の省エネ・効率化に貢献する。省投資・省エネ・小型分散システムとして、農林業と連動した地域バイオマス燃料生産等への展開も想定。
J-STORE掲載特許情報
・METHOD FOR PRODUCTION OF BIOFILM
関連情報
・共同研究希望
・バイオフィルムを固定化したセルロースビーズの展示有り
・外国出願特許あり

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1011

ライフサイエンス
可視光によるピンポイント生細胞分離システムの開発
15:00〜15:20
大阪府立大学 21世紀科学研究機構 特別講師 児島 千恵
http://www.nanosq.21c.osakafu-u.ac.jp/ttsl_lab/c_kojima/index.html
大阪府立大学 統括コーディネーター 西村 紀之
新技術の概要
細胞医療の発展に伴い、機能性細胞の作製は非常に重要である。本研究では、標的細胞を培養皿上からピンポイントで分離・回収できるシステムの構築を目的とし、光熱変換材料と温度応答性培養基材からなる可視光応答性ゼラチンゲルを作製した。
従来技術・競合技術との比較
既存の技術では、細胞を細胞基材から全て剥離し、セルソーターを用いて分離している。しかし、懸濁状態の細胞では活性が低下する恐れがあるため、基材から直接分離する技術が求められる。
新技術の特徴
・細胞基材上で、細胞を「その場」観察、「その場」分離・回収が可能となる。
・細胞障害性が低い可視光に応答する。
・生体適合性が高い材料の組み合わせによって機能性バイオマテリアルを作製している。
想定される用途
・細胞分離システム
・細胞医療(再生医療)
・一細胞解析
想定される技術移転
ピンポイント細胞分離・回収システムを実現するためには、可視光応答性細胞基材の作製が必要であり、新田ゼラチン社との共同研究を行っている。これに加えて、光操作型顕微鏡システムの構築も必要となるため、医療機器メーカーとの連携を模索している。将来は特定の機能性細胞の作製や1細胞解析システムにも展開したい。

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1012

ライフサイエンス
チオール物質を用いた植物に蓄積する重金属量の制御
15:20〜15:40
秋田県立大学 生物資源科学部 准教授 中村 進一
http://www.akita-pu.ac.jp/stic/souran/scholar/detail.php?id=41
秋田県立大学 コーディネーター 渡邊 雅生
新技術の概要
本技術は、チオール物質を用いて植物体の地上部(可食部分)に蓄積する重金属元素の量を制御する技術である。将来的には、チオール物質を含有する土壌改良剤や葉面散布剤を製品化することを目指している。
従来技術・競合技術との比較
本技術では植物の葉や根に部位特異的にチオール物質を供することで植物体に蓄積する重金属含量を制御する。遺伝子組換え技術を利用しない本技術を応用した栽培技術はこれまでに例をみない革新的なものである。
新技術の特徴
・植物体の地上部に蓄積するカドミウム含量の削減
・植物体の地上部に蓄積する亜鉛含量の向上
・遺伝子組換えを用いない農作物に付加価値を与える新規栽培技術
想定される用途
・土壌改良剤
・葉面散布剤
・植物工場
想定される技術移転
チオール物質の製造を行っている化学会社で農業分野への応用を目的に新たなチオール物質を含む商品を開発すること。 肥料、農薬会社で本技術を応用展開することにより、農作物の安全性を高めること。更には植物工場で生産される農作物で、ヒトにとって必要なミネラル分の含量を高めることで付加価値をつけることなど
J-STORE掲載特許情報
・植物の茎葉部分および子実へのカドミウム蓄積抑制農業資材、および抑制方法

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1013

ライフサイエンス
植物工場におけるブルーベリー葉周年生産法
15:40〜16:00
宮崎大学 農学部 教授 國武 久登
宮崎大学 産学官連携コーディネーター 坂東島 直人
新技術の概要
ブルーベリー葉に含まれるプロアントシアニジンには様々な生理活性があることが知られている。本発表では植物工場におけるブルーベリー葉生産方法とプロアントシアニジン含量増加方法を紹介する。
従来技術・競合技術との比較
従来ブルーベリーの栽培は露地で行われており、葉の収穫適期まで数年を要し、落葉果樹のため収穫時期も限られていた。また、プロアントシアニジン含量にもばらつきがあり、安定供給にも課題が残されていた。
新技術の特徴
・植物工場への応用
・ブルーベリー葉の周年栽培
・葉機能性成分の増加方法
想定される用途
・植物工場におけるブルーベリー葉栽培
・色素原料としての利用
・サラダ菜としてのブルーベルー葉の利用
想定される技術移転
宮崎県において、ブルーベリー葉(エキス末を含む)を原料として、葉茶、羊羹、ジューズ、サプリメントは販売または試作されており、地域に特徴のある機能性農産物として注目されている。植物工場でのブルーベリー葉または幼植物生産は、東京、大阪のような大都市圏での野菜工場のアクセントとなる商材である。
関連情報
・ブルーベリー葉を利用した製品「お茶、サプリメント(予定)」の展示有り

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1014

ライフサイエンス
CHO細胞で高速・確実なタンパク質生産を可能にするシステム
16:00〜16:20
自然科学研究機構 基礎生物学研究所 助教 渡邊 孝明
http://www.nibb.ac.jp/sections/evolutionary_biology_and_biodiversity/diversity/AssisProf/
watanabe_t.html

科学技術交流財団 科学技術コーディネータ 菅野 幸一
新技術の概要
ライフサイエンス分野ではCHO細胞等で生産された高品質なタンパク質の需要が多いが、多大な生産コストを要する。本技術はバクテリア人工染色体を拡張性の高いベクターとして遺伝子増幅の誘導に利用し、高速で確実なタンパク質生産を可能にする。
従来技術・競合技術との比較
遺伝子増幅による常法では高発現株を得るのに約1年を要し、発現が持続しないケースが多い。本技術は期間を2〜3ヶ月に短縮し、発現抑制を回避した細胞株の確立を可能にする。また高額の契約費用を要する競合技術の代替としても有用である。
新技術の特徴
・高速な遺伝子増幅により短期間で高発現株を樹立できる
・互換性の高さを生かし多種類のタンパク質をシステマティックに生産できる
・拡張性が高く、システムの改良や複数タンパク質の同時発現等が可能である
想定される用途
・バイオ医薬品の製造開発におけるタンパク質生産
・診断薬の製造開発における抗体・抗原タンパク質等の生産
・ライフサイエンス全般に用いられる糖鎖・翻訳後修飾・高次構造を維持したタンパク質の生産
想定される技術移転
遺伝子増幅の誘導を利用し、高機能タンパク質の高速で確実な生産技術をバイオ関連企業と連携し、機能タンパク質の高効率生産を目指したい。本技術の実用化により、抗原、抗体など高機能タンパク質の生産効率を飛躍的に高めることができると期待する。
関連情報
・外国出願特許あり

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1015

ライフサイエンス
穀類可食部への機能性成分富化技術の開発
16:20〜16:40
信州大学 大学院農学研究科 教授 藤田 智之
http://karamatsu.shinshu-u.ac.jp/lab/mol_analysis/index.htm
信州大学 産学官連携コーディネータ 福澤 稔
新技術の概要
中高圧処理技術を利用して、穀類(玄米や小麦等)外皮中の機能性成分を可食部に浸透移行させる新規技術を見出した。静菌的な加工が可能であり、穀類可食部の機能性富化および加工素材としての用途拡大が期待される。
従来技術・競合技術との比較
穀類中の機能性成分を高める手法として、発芽処理、水浸漬または酵素処理などが実施されている。いずれも微生物増殖等の影響から再現性に問題がある。また、全粒での利用に止まっており、製粉加工には適さない。
新技術の特徴
・外皮中の機能性成分を内層に浸透移行
・穀類可食部(精白米や小麦粉等)への抗酸化機能の富化
・静菌的な加工処理が可能
想定される用途
・穀類可食部(精白米、米粉や小麦粉等)への健康機能の賦与
・米粉、小麦粉等、製粉加工用途への利用
・外皮または廃棄される外層部分に有効成分を有する食品の加工用途
想定される技術移転
中高圧処理を利用することにより、添加物を加えることなく、穀類外皮に含まれる抗酸化成分を可食部に浸透移行させる技術を確立した。本技術の特徴を穀類だけではなく、廃棄される外層部分に有効成分を含む多くの食品の加工に適用することにより、食品素材の高付加価値化と商品の多様化が図られるのではないかと予想される。
J-STORE掲載特許情報
・穀物のポリフェノール富化加工方法、それらの穀物が含まれた食品
関連情報
・米粉および小麦粉の展示有り

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<連携・ライセンスについて>
産学連携展開部 事業推進(募集・探索)担当
TEL:03-5214-8994  FAX:03-5214-8999
maila-step@jst.go.jp