
皮膚にメラニンを保有するヒト類似皮膚をもつモデルマウスの作製に成功した。本モデルマウスを用いれば、ヒトでも効果が期待できる紫外線や加齢に伴う皮膚エイジング(シミ、脱毛、シワ、タルミ等)に対する薬剤開発が可能である。

本モデルマウスに候補物質を外用・内服させれば、従来のin vitro、ex vivo評価系と比べ、実際の生体における薬剤効能を評価できる。本マウスに誘導した加齢性皮膚変性において、ヒト治療剤の効果がみられたため、ヒトでも効能を発揮する信頼性の高い薬剤開発が期待できる。

・マウスは通常、ほとんど皮膚の上皮にメラニンがないが、本モデルマウスは皮膚にメラニンを保有する。
・本モデルは、ほとんど無毛のヒトと類似した皮膚を持つヘアレスマウスである。
・本モデルマウスは、ヒトと類似した発症機構により、紫外線によるサンタン・シミを発症する。
・本モデルマウスは、無毛のため、外用・内服・注射等による薬物や紫外線などの刺激の皮膚に対する直接作用を検証できる。
・本モデルマウスでは、メラニン/メラノサイト異常疾患の予防・治療法の開発に幅広く応用できる。

・モデルマウスを用いた肝斑および雀卵斑の予防薬・治療薬の開発(外用・内服・注射)
・モデルマウスを用いた美白剤の開発
・モデルマウスを用いた白斑の予防・治療薬の開発
・モデルマウスを用いた育毛剤・養毛剤の開発
・モデルマウスを用いた加齢に伴う皮膚変化(シワ・タルミ)に対する予防薬・治療薬の開発
・モデルマウスを用いたアンチエイジング機能を持つ薬物の開発
・iPS細胞等の移植による育毛剤等のメラニン/メラノサイト異常疾患の治療法の開発

本モデルマウスは、ヒトと類似した皮膚をもつため、加齢や紫外線などの刺激による皮膚トラブルを再現できる。一方、外用・内服による実際の生体における薬剤効能を評価出来るだけでなく、ヒトでは検証が難しい薬剤の予防効果も解析できるため、医薬品・機能性食品・医薬部外品・化粧品等の開発に有効である。
当日配布資料(852KB)
|